中学生の国語は文法で得点を伸ばそう!勉強法のコツも紹介
公開日:2023.03.31
最終更新日:2024.07.08
この記事は3083文字です。
約3分で読めたら読書速度1200文字/分。
「わざわざ勉強しなくても、国語の文法はなんとなくわかるし…」と思って疎かにしていませんか?
実は国語の文法は内容がそれほど多くなく、勉強をした分だけ得点につながりやすい分野です。
なんとなくわかるからこそ、しっかり短期的に集中して取り組むことで、確実な得点源にしましょう!
あわせて勉強法のコツも紹介します。
目次
日本語が話せても、文法を理解できているとは限らない!
「日本語を話せるのに、なんで文法の得点はとれないんだろう…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
文法を理解するということは、普段使っている日本語を論理的に分析することで、実は意外と難しいことなのです。
しかし、文法を理解することは、テストや試験に必要なだけでなく、実生活にもとても役に立ちます。
文法をマスターすると情報を正しく理解できる
実は文法は、正しくマスターすることで、日頃目にするメールや説明書などの情報はもちろん、難しく見える評論文などを正しく理解するのにも役立ちます。
テストの文章や、新聞記事などでも、少し文章が長くなると読んでいる途中でよくわからなくなってしまうことはありませんか?
これは文章の構造をしっかり理解できていないからで、これらを理解するために文法は欠かせないものなのです。
文法をマスターすると実生活にも役立つ
文法はテストや試験だけでなく、普段の生活の中でも情報を正しく理解するのに役立ちます。 次の例文を比べてみましょう。
例1)
A「あれは、私の母です」
B「あれが、私の母です」
Aの場合、「あれは誰か」という意味で、単に誰であるかを表しています。重きを置いているのは「母」の方です。
それに対して、Bは「あれ」の部分が重要になっており、それぞれ表現の違いがあります。
例2)
(どちらが良いかを聞かれて)
A「そちらでいいです」
B「そちらがいいです」
Aの場合、相手への気遣いが含まれていることもありますが、本当にそちらでいいのかあいまいな表現になっています。はっきりと希望があるのであれば、Bの表現の方が相手にもわかりやすく、ストレートに伝わりますね。
日本語は「てにをは」など1語を間違えるだけで文章に違和感があったり、微妙な感情がうまく伝わらなかったり、逆に誤って伝わってしまったりということがあります。皆さんにも経験があるのではないでしょうか?
こうしたことも、文法をマスターすることで正しく理解し、また正しく伝えることができるのです。
文法は面倒くさい?勉強法3つのコツ
テストや試験だけでなく、実生活にもしっかり役に立つことがわかっても、やはり勉強するとなると捗らないという人も多いと思います。
面倒に思われがちな勉強法について、3つのコツをご紹介します。
テストや入試で多く出題されるのは「助詞・助動詞」
文法は内容がそれほど多くないため、短期で集中して取り組むのがおすすめです。
特にテストや入試で多く出題されるのは「助詞・助動詞」。助詞と助動詞の違いなど、ポイントを押さえながら一気に進めてしまいましょう。
勉強のコツは次の3つです。
(2)問題演習をしてみる
参考書で基本事項を理解できたら、学校で使っている問題集や、参考書の問題を解いてみましょう。
問題に取り組むときは、勉強した内容を意識しながら問題を読みましょう。正解の理由まで説明できるようになれば完璧です
(3)品詞分解をする
次は長文を読んで演習してみましょう。普段意識していなかった単語の1つ1つが、実は大切な役割を果たしていることに気づくはずです。単語の役割に気づくと、文章全体の構造も理解できるようになります。
国語の文法は高校でも役に立つ!中学生のうちにマスターしよう!
中学の文法は高校入試の頻出項目であることはもちろん、マスターしておくと、高校に入学したあとにも役に立ちます。
特に、現代文や古文で有利になるポイントをご紹介します。
現代文で役に立つポイント
高校になると、現代文で扱う文章は格段に長くなり、テーマや内容自体も難しくなります。文法を理解できていないと、文章の構造がつかめず、正しく読むことができせん。何度も読み直しているうちに時間も足りなくなります。長文を速く正確に読み解くのに必要な知識の1つが文法なのです。
古文で役に立つポイント
実は古文の文法は、中学の国語の文法とよく似ています。中学のうちにしっかりとマスターしておくと、高校で改めて覚えなければならないことが少なく済み、取り組みやすくなるメリットがあります。
古文は現代の言葉とその使い方や意味が違うことが多くあるので、覚えるときには目だけでなく(視覚)、声に出したり(聴覚)紙に書いたり(触覚)すると、より脳が刺激されるのでおすすめですよ。
国語の文法を体系的に学べる講座のご紹介
得点源になるとわかっていても、いざ、参考書を開くとなかなか勉強がはかどらない…という人も多いと思います。そんな人に、パソコンやタブレットを使った、国語の文法を体系的に学べる講座をご紹介します。
新国語講座
日本速読解力協会の新国語講座では、すべての教科の土台となる国語力の中でも「読解力」を体系的に鍛えることに焦点を絞り、語彙・文法・論理力を鍛えることができます。(2023年春リリース)
参考書を見て勉強するだけでなく、パソコンやタブレットで勉強することで、体系的に学習を進めることができます。参考書を見てもなかなか進まない、という人におすすめの講座です。
- 日本速読解力協会「新国語講座」 「読解力育成」に焦点を絞り、「語彙力」「文法力」「論理力」をそれぞれ鍛えます。
- 日本速読解力協会「教室検索ページ」 体験できる教室を検索することが出来ます。
まとめ
中学の文法は、勉強した分しっかり得点につながる可能性大!
- 内容はそれほど多くないので、短期集中でしっかりマスターしよう!
- 中学の文法は高校でも役に立つので、中学のうちにマスターしておくのがおすすめ
- 文法をマスターすると、情報を正しく理解できるだけでなく、相手にも正しく伝えられるようになる
文法をなんとなく勉強していると、いったい何の役に立つんだろう…と疑問に思うかもしれません。文法は、学校の勉強だけでなく、ニュースや資料など、普段目にする情報を正しく理解するのにも役立ちます。文法をマスターして、自分の伝えたいことを相手にも正しく伝えられるようになりましょう。
(1)参考書で基本事項を理解する
書店などで実際に手に取り、自分が使いやすいと思ったものを選ぶようにしましょう。学校で配布されているものがあればそれを使うのも良いでしょう。
短期的に集中して取り組むため、単元ごとに基本事項を理解することを意識し、わからないことがあればその都度確認しましょう。