10代で身につけたい!子どもの読書習慣を育むメリットと方法

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子どもの読書習慣を育むメリットと方法

知識や教養を身につけるために最適な方法である読書。しかし、「始め方がわからない」「挫折してしまった」「苦手意識がある」といった人もいるのではないでしょうか。部活や勉強が忙しくなると、読書量が減ってしまう傾向もあります。そのため、小学生〜中学生の内に読書習慣を身につけたいですね。

本を選ぶ時は対象学齢ではなく、読みやすくて興味のある題材から選んで気軽に始めましょう!

読書量は学年と共に減っていく

コロナ禍で読書冊数が増加?!

平均読書冊数

「第67回学校読書調査」によると2022年5月1か月間の平均読書冊数は、小学生は13.2冊、中学生は4.7冊、高校生は1.6冊でした。
2019年と比べると2021年の平均読書冊数は増加しています。コロナ禍で自宅にいることが多くなったことで、読書をする機会が増えたことが要因と考えられます。
しかし、2022年には中学生で読書冊数が減っており、読書習慣の定着には課題も見られます。

高校生の半数が月に1冊も本を読まない

不読者数

一冊も本を読まない不読者(5月1か月間に読んだ本が0冊の児童生徒)の割合は、小学生は6.4%、中学生は18.6%、高校生は51.1%でした。2021年の調査では高校生は49.8%に減少していましたが、2022年には再び半数を超える結果となりました。

16歳以上を対象とした「平成30年度 国語に関する世論調査」で行われた「あなたの読書量は,以前に比べて減っていますか。それとも,増えていますか。」の質問では「読書量は減っている」が67.3%でした。その理由で最も多かった回答は「仕事や勉強が忙しくて読む 時間がない」で49.4%でした。
また、「人が最も読書すべき時期はいつ頃だと考えるか」の回答では1位が10代で40.7%、2位が9歳以下で18.8%でした。

読書をすべき時期

仕事や勉強が忙しくなる前の、小学生〜中学生の時にできるだけ読書習慣を身につけたいですね。

出典:第67回学校読書調査(2022年)

出典:平成30年度 国語に関する世論調査(PDF)

読書で得られる5つのメリット

読書で得られる5つのメリット

1.知識が増える

日常ではなかなか体験できないことを、読書を通して疑似体験することは、知識や教養を身につけることにつながります。
例えば探偵の物語を読むと、科学の知識や地域の文化など様々な情報が盛り込まれていることでしょう。本に書かれていることが、事実かフィクションか、インターネットなどで調べることも知識が増えることにつながります。

2.語彙力や読解力が身につく

インターネットやSNSには沢山の言葉があふれています。しかし、正しい使い方ができているでしょうか。
良書を読むことで、多くの正しい語彙知識を得ることができます。知らない言葉が出てきた時は、調べることで語彙力が身につきます。
また、内容を理解しながら読むことで文法も知識も得られることができ、読解力の向上につながります。語彙や文法だけを覚えようと学習をするより、読書で使い方を知りながら覚えることで、アウトプットの時にも役立つでしょう。

3.受験や面接に役立つ

受験では定期テストと違い、初めて読む文章が出題されます。そんなとき、読書で身につけた読解力があれば、正しく文章を読み解くことができるでしょう。時には、読んだことのある本の文章が使われるかもしれません。
また、読書を通して得た語彙力や知識は、面接の際にも役立ちます。自分の気持ちや考えを、正しい言葉でしっかりと伝えましょう。

4.人の気持ちを想像できるようになる

読書をすることで、書かれている場面の状況や、登場人物の心情を想像することができるようになるでしょう。「もし自分がこの人だったら……」と色々な立場の人の気持ちを想像することを繰り返すことで、困っている人、辛い状況にある人の気持ちに寄り添うことができるようになりたいですね。
想像力を働かせて、家族や友人、周りの人たちに思いやりを持って接しましょう。

5.寝る前の読書で睡眠の質が向上

読書には、リラックス効果があるとされています。読書によって現実ではない世界に没頭すると、イライラした気持ちや不安を少しだけ忘れて、前向きで楽しい気持ちになりますよね。
寝る前にはスマホを置いて、30分程度の読書を取り入れ、質のよい睡眠でストレスを軽減させましょう。物語の続きを想像しながら眠るのもよいかもしれません。

10代で読書習慣を身につける方法

読書習慣の身につけ方

子どもが本に触れるきっかけをつくる

まずは本に触れる機会がなければ、読書習慣は身につきません。
本屋や図書館に出かけて、“本を選ぶ楽しみ”を持つこともよいでしょう。家の中に本コーナーを作ったり、大人も一緒に読書をして感想を話しあったりすることもおすすめです。
まずは家族の中で本の感想を話すことで、自然とお友だち同士でも本の話をできるようになるでしょう。

・本屋や図書館に出かける
・家の中に本コーナーを作る
・大人も一緒に読書をする

興味に合わせて読書を始める

急に難しい本や分厚い本を読み始めると、挫折してしまうことにつながります。学齢ではなく、本人の興味関心にあわせて本を選ぶことが大切です。
また、最近ではタブレット学習も一般的となり、本よりも電子書籍に興味をもつお子様もいるのではないでしょうか。電子書籍では試し読みをすることもでき、気に入ったらすぐに購入して読むことができます。 紙の本と電子書籍を上手く活用しましょう。

・絵本やマンガなどもOK
・電子書籍で読書をする

読書をする時間をつくる

中学生になると、勉強や部活が忙しくなり、なかなか時間がとれないといった声が出てきます。そんな時は、高い目標ではなく「月に1冊」など、手の届く目標を掲げて読書に取り組みましょう。
また、寝る前に少しでも読書をする習慣をつけると良いでしょう。スマホから離れるきっかけにもなります。この時は徹夜してまで本を読まないように、少し難しい話や、穏やかな内容の本を選ぶことをおすすめします。

・月に1冊読む
・寝る前30分の読書

音読から始める良書・多読トレーニング

日本速読解力協会の提供する「速読解力講座」では、幼児や低学年でも取り組めるトレーニングを搭載しています。まずは音読で「すらすら読める」ようにトレーニングを行います。速く正確に読み解くために必要な力を鍛えるための脳トレも豊富に収録しているので、楽しく取り組むことができます。

低学年向け速読解力トレーニング(一部)

まとめ

本に触れるきっかけをたくさん作り、読書習慣を身につけましょう!

  • 読書量は学年が上がるにつれて減っている
  • 高校生の半数は月に1冊も本を読まない
  • 読書では知識や教養だけでなく、想像力も育まれる
  • 読書をするきっかけを作り、興味に合わせて本を選ぶことが大切

近年のテストでは、国語以外の教科でも長文化傾向にあり、読解力が試されています。活字に苦手意識を持つ前に、読書の楽しさを知り、語彙力や読解力を自然と身につけましょう。
読書は知識だけでなく、想像力を育み、心を豊かにしてくれることにもつながります。お気に入りの本を見つけることは、ピンチになった時、あなたの心の支えになることもあります。今の興味があることや、気持ちに合わせて読書を楽しみましょう!

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