2023年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析 2年連続6,000語超え
公開日:2023.01.20
最終更新日:2024.10.08
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約1分で読めたら読書速度1200文字/分。
2023年1月14日、2023年度(令和5年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。
リーディングでは身近な話題を扱ったテーマから、物語文、プレゼンテーションのスライドなど多様な題材が出題されました。リスニングでもイラストやグラフ、表が使用されており、読解力や情報処理力が問われました。
ここでは、大学入学共通テスト英語リーディング、リスニングの語数カウント結果と分析を掲載します。(SRJ調べ)
目次
英語:リーディング 分析
多様な問題が出題され、大問5では物語文が出題
全体の語数は6,127語で、昨年度と比較すると100語程度増加しました。
昨年度と同様、身近な題材から説明文まで幅広い内容の英文から出題されています。与えられている英語の本文から必要な情報をスピーディーに読み取って解答する必要があります。
第5問では2021年、2022年には出題されなかった物語文が出題されました。
時間内に読解するためには150wpmが必要
高校生の平均読書速度75wpmで読んでいては、読むだけで時間が足りなくなってしまいます。そのため、受験には約2倍の150wpmの英語を読むスピードが必要となります。
英文の内容をノートや発表用資料にまとめる問題も変わらず出題されていて、英語を英語のまま処理していく力も求められています。
※wpmとはwords per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数のことです。
英語:リスニング 分析
リスニング内容とグラフを読み解く力が求められる
昨年同様、イラスト・表・グラフなどを含む問題が多く出題されました。
音声を聴いて、内容を正しく理解することはもちろん、問題用紙に与えられている英文やグラフなどをスピーディーに読み取って解答する問題もありました。
再生1回の割合は約6割、リスニング力が試される
読み上げ語数は1,544語で、昨年とほぼ変わりませんでした。
アメリカ英語が中心ではあるものの、イギリス英語や非母語話者の英語と思われる話者の英語も含まれていました。1回の再生で聴き取るリスニングの配点が6割となっており、高いリスニング力求められています。
高1、高2生は今から長文読解・リスニング演習を始めよう
長文読解では「劇場の上演案内」「夏の集中英語キャンプ」「靴の広告」「通学時間の有効活用レポート」など身近な題材を扱った英文から、ニュースや物語文、プレゼンテーションのスライドなど、多岐に渡るジャンルで出題されました。
リスニングでは、大問3から再生が1回になります。複数人の会話を聴き取る問題や、情報整理はもちろん、冒頭から重要な情報を聞き逃すと解答が難しくなるため集中力も必要です。
長文読解やリスニングの聴き取りは、日々の積み重ねが大切です。単語や文法の暗記と同時並行して、長文読解やリスニングの演習を取り入れましょう。
まとめ
語数は2年連続6,000語超え、再生1回問題の割合が約6割
- 総語数は昨年より100語増加して、80分の試験で6,127語
- リスニングは大問3から再生回数1回
- リスニングでもイラストや図表の読み取りがあり、情報整理力が必要
共通テストでは読解力や思考力を問うため、単に英文だけでなく図表の読解などが多数出題されています。
第6問ではプレゼンテーションのスライドを完成させる問題が出題され、専門的な内容の説明文を正しく読み取って
まとめる必要がありました。
日頃から英語のニュースや資料を読む・整理する、聴くなど、多くの英文に触れましょう。