めざせ、図書館マスター!冬休みは図書館に行って、新しい世界を広げよう!

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皆さんはまちや学校の図書館を利用していますか?ここ20年の間で、図書館を利用している小学生の人数は徐々に減ってきているそうです。

冬休みに入るこの時期こそ、お近くの図書館で一度ゆっくり時間を使ってみてはいかがでしょうか?きっと読みたい本にたくさん出会うことができ、これまで知らなかった新しい世界や考え方がますます広がっていきますよ。

図書館ってどんなところ?

本を読む

図書館にある本はどれでも読むことができます。
小説やエッセイ、歴史や化学、工業の本から絵本や紙芝居、芸術の本、新聞や雑誌まであり、色々なテーマにあわせて本を集めた特設コーナーが作られていることも多いです。また、図書館によっては読みたい本をリクエストすると置いてもらえることもあります。

普段は同じようなジャンルの本ばかり読んでいるという人は、これを機に図書館に行って今まであまり読んでいなかったジャンルの本を読んでみるのはいかがでしょうか?

本を借りる

図書館にある本は、その場で読むだけでなく、図書館のカウンターで貸出カードを作ることで本を借りることができます。続きが気になる本を借りて、お家で読むのもいいですね。

また、図書館に目当ての本がない場合でも、他の図書館から取り寄せてもらえることもあります。一度に借りられる冊数や期間は図書館によって決まっているので、きちんと確認し、期限を守って利用しましょう。

勉強や仕事をする

図書館では、本を読むだけでなく勉強や仕事をすることもできます。図書館には図鑑や辞典なども置いてあるので、わからないことはすぐに調べられます。
そして、最近はWi-Fiや電源が使える図書館も増えてきました。パソコンを持ち込む場合は利用の制限があることも多いので、事前にカウンターで確認しましょう。

お家での勉強やテレワークがはかどらない…という人は、気分を変えて、図書館に行ってみるのはいかがでしょうか?

調べものをする

自由研究に取り組むときなどにも図書館の利用がおすすめです。検索機を使ってキーワードから目的の本を探したり、レファレンスサービスを活用してみたりしましょう。
レファレンスサービスとは、調べ方が分からない時や、探している資料についての質問がある時に、司書さんがお手伝いしてくれるサービスです。辞典や辞書、年鑑、新聞、オンラインデータベースなどを活用して回答してくれます。また、それだけではなく、おすすめの本を紹介してもらえたり、面白い話が聞けたりするかもしれませんよ。

音楽や映画を鑑賞する

最近はCDやDVDが置いてある図書館も増えてきています。専用ブースで鑑賞できるだけでなく、借りて家で楽しむことができる場合もあります。
CD、DVDともに国内外の最新作から不朽の名作まで幅広く取り揃えている図書館もありますよ。本だけではなく、音楽や映画との新しい出会いがあるかもしれませんね。

本の「住所」を知ろう!

図書館の本の並び順にはきまりがあり、すべての本の「住所」がきちんと決められています。本の内容によって「0~9」までの10のグループ(分類記号)に分けられているのです。さらにくわしい内容によって、2・3けた目の番号がつけられ、より細かく分けられます。

ラベルの読み方

図書館の本を見てみると、背表紙に数字やカタカナなどの書いたラベルが貼ってあります。この番号のことを「請求記号」といい、図書館によって少しずつちがうこともあります。

0 総記

百科事典や図鑑など、調べ物をするときに便利な本や、図書館の使い方についての本があります。

1 哲学

心や考え方、道徳や宗教などについての本があります。

2 歴史・地理

日本や世界の昔のできごと(歴史)や、土地や気候などについて(地理)、日本や世界の立派な人についての本(伝記)などがあります。

3 社会

国や社会の仕組みとはたらきについての本や、昔話(神話)、世界のさまざまな生活についての本などがあります。

4 自然科学

宇宙や動植物についての本や、算数・数学に関する本などがあります。

5 工業

機械や乗り物についての本などがあります。お料理や手芸などの本もこのグループに分けられます。

6 産業

さまざまな産業についての本があります。植物の育て方や、携帯電話やスマートフォンについての本はここに分けられます。

7 芸術・スポーツ

絵や工作・音楽・スポーツ・遊びについての本などがあります。なぞなぞの本や、マンガもここに分けられます。

8 言葉

世界のいろいろな言葉についての本や、ことば・作文についての本などがあります。

9 文学

おそらくみなさんが一番よく借りている、物語などの読み物などの本があります。

図書館の面白い取り組みをご紹介!

最近、本を読んだり借りたりできるだけではなく、おもしろい取り組みをしている図書館が増えてきています。今回はその一例をご紹介します。

読書通帳

「読書通帳」とは、銀行の預金通帳のように、図書館での貸出履歴を自動で印字できるものです。通帳には本のタイトルのほか、貸出日、著者名、本の金額が印字されます。
本を借りると読書通帳に記録されていく仕組みは読書意欲向上に繋がるとされていて、全国の図書館で導入が進んでいます。

参考:読書通帳|内田洋行

本の福袋

どんな本が入っているか分からない楽しみと、自分では見つけられなかった本との出会いを提供しようと、「本の福袋」を実施している図書館もあります。図書館司書などが中心となって選んだ、テーマ別のおすすめの本が一袋に3~4冊入っています。

ぬいぐるみのお泊り会

子どもたちがぬいぐるみを図書館に預けて帰り、誰もいない夜の図書館でぬいぐるみたちが大冒険をするという企画です。次の日、ぬいぐるみを迎えに来た子どもたちに、夜中の大冒険の様子の写真と、ぬいぐるみたちが読んでいた本が手渡されます。普段あまり本を読まなくても「大好きなぬいぐるみが選んでくれた」と喜んで読む子どもが多いそうです。

まとめ

冬休みは図書館に行こう!

図書館は、本を読んだり借りたりできるだけではなく、実は色々な魅力が詰まっています。寒くて家に引きこもりがちな冬だからこそ、図書館へ足を伸ばしてみましょう!

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