「速読聴英語検定」6,091人が受験!リーディングのS判定はわずか1.6%!

この記事は2722文字です。
約2分で読めたら読書速度1200文字/分。

日本速読解力協会が実施する「速読聴英語検定」2021年第1回が5月15日 ~ 6月15日に実施され、年中〜社会人まで合計6,091人が受験しました。
「速読聴英語検定」はリーディングとリスニングを速く、正確に読む、聴くことができるかを測る検定です。リーディング、リスニングどちらか片方だけでの受験も可能で、低学年から挑戦することができます。

速読聴英語検定とは?

日本速読解力協会が実施する英語の読む・聴く力を測るWeb検定です。2021年度よりリスニングテストが開始され、より総合的な英語力を測ることができるようになりました。
レベルは1〜4を選択でき、英語を習い始めた小学校高学年から、大学受験、TOEICなどを目指している英語上級者まで幅広く受検できるのが特徴です。
問題構成はリーディング15問、リスニング20問で、各15分で解きます。

速読聴英語検定とは?

速読聴英語検定は、速く正確に読む・聴く力を測るwebテストです。受検生が問いに対して考え、答えるためには、今まで以上に時間配分が重要になります。本検定では、問題の正誤だけでなく、どれだけ速く内容を理解したか、文章を読む時間や聴く回数を計測し、解き方の傾向を分析します。さらに全国順位で自分の位置を知ることで、実際の入試や検定で実力を発揮するためにどうしたらいいか、その後の学習に役立てることができます。

速読聴英語検定 受検レベル

※2021年第1回実施内容

未就学児〜社会人合計6,091人が受検

2,831人がLevel 1を受検

2021年第1回の速読聴英語検定は、年中〜社会人の方6,091人が受検しました。学年に関係なく自分にあったレベルからトレーニングできることが特長の「速読聴英語講座」がベースとなっており、検定でも46%の人が「Level 1」を受検しました。

リーディングのS判定はわずか1.6%!

リーディングでは理解度と速さをそれぞれ5段階で評価し、さらにそれらを掛け合わせ、「リーディング判定」としてS〜Eの14段階で評価します。
リスニングでは全問題数に対しての正答数を、「リスニング判定」としてA〜Eの5段階で評価します。

リーディングのS判定は失格者を除き、全体のわずか1.6%、A判定も11.7%となりました。
正答率が低い人はゆっくりでも正確に読むことを心がけ、まずはB+以上を目指しましょう。

リスニングもB判定以上を目指しましょう。また、正答率も意識し、正答率は80%以上を目指しましょう。

速読聴英語検定 判定

リーディングの正答率はギリギリ60% 内容理解のアップが課題

Level 3・4は、15問中約5問しか正解していない

多くの人が学習時陥りやすい点として、「英文を読んでいるようで、ただ文章に目が滑っており、内容をきちんと理解していない」という点が挙げられます。速読聴英語検定では、1分間に英文を読む速さである「wpm」を測るだけでなく、解答に対する正答率も含めて成績判定を出しています。まずは速さにこだわらず、正確に文章を理解することが大切です。60%以上の正答率を目指しましょう。

そして、レベルが上がるほど、文章難易度はもちろん文字数も増えます。つまり、レベルが上がるにつれて最後まで読み解くことがむずかしくなるのです。ここで、日々のトレーニングの成果「速く理解する力」が試されます。

自分のベストの wpm で読み進め、正答率も60%以上を目標にしましょう。

単語力アップと多読で、次回検定の対策をしよう

長文読解では、すべての単語がわからなくても類推して読み進める力も大切で、点数の差はここで出てきます。
しかし一朝一夕でできる力ではなく、いかに多くの長文に触れているかも(多読)力の差となります。

一方で、今回の試験でわからない単語が多いと感じた人は、単語の力(語彙力)が足りていません。単語学習にも力を入れましょう。
スラスラ頭の中で読む(黙読)ためには、発音と一緒に覚えることも大切です。

英文の多読学習の成果は、本番の試験で発揮されます。日々長文を読むトレーニングをコツコツ続けましょう。

単語 トレーニング

長文読解(Reading) トレーニング

リスニングは再生1回で正しく聞き取る力が必要

Level 4では20問中15.5問しか解けていない

リスニング問題は最大2回聴くことができますが、制限時間は15分の為、2回聴いていては全ての問題を解くことができません。とくにレベルが上がるにつれて、文章が長くなくなります。1回の再生で内容を聴き取れるよう、日々のトレーニングでも意識しましょう。

再生1回で正しく聴き取れるようにトレーニング

正答率の平均を見ると、Level 2では74%ですが、Level 4では55%となっています。トレーニングでも時間制限を設けながら、1回で正しく聴き取れるように繰り返しトレーニングを行いましょう。

Listening トレーニング

成績表を確認し、次の目標を決めよう

速読聴英語検定 個人成績表


速読聴英語検定は、たくさんの英文を読んで、聴いて解答しなくてはならないので、解ききる為には、自分の実力より一つ上くらいの力が必要です。
正しく実力を測るためにも、学年設定にこだわらず、自分の力にあったレベルを選んで受検しましょう。受検時に、現在のコースの進度から受検レベル目安が提示されます。

結果は、入試や検定の目標設定に活用するのはもちろん、日々の受講コースが自分に合っているかの見直しにもなります。リーディングやリスニングを自分の実力に合ったレベルに設定し、コツコツ進めるのが英語力アップの鍵です。

まとめ

目標を決めて、速く正確に読む聴く力を鍛えよう

  • 小学校高学年などの英語初級者から、大学受験生などの英語上級者まで受検可能
  • 単語学習にも取り組み、正答率を上げる
  • たくさんの英文を読み類推するトレーニングをする
  • 再生回数1回で聴き取るトレーニングをする
  • レベルを下げてもOK!自分にあったレベルを受検しよう

関連キーワード

人気記事

時代とともに変化する!?日本の語彙
2023.02.17

言葉の意味は時代と共に変わる!?変化する日本語の語彙

日常の会話やコミュニケーションなど、生活に欠かせないのが母国語の『語彙』です。文化庁が実施した調査の結果でも、言葉やその使い方について、社会全般の課題があると答えた人が8割を超える結果となっています。

2024年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 国語 文字数を分析 難易度は昨年並みだが、速読解力は必須

2024年1月13日、2024年度(令和6年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。国語は、文字数は昨年並み。出題意図が明確な問題が多かったものの、昨年同様複数の文章や資料を関連付けて答えを導き出す力が必要です。

2024年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 英語 語数を分析 3年連続6,000語超え

2024年度(令和6年度)大学入学共通テストが、2024年1月13、14日に行われました。リーディングでは3年連続で6,000語を超え、リスニングでは今年も非英語母語者が混じる会話や、グラフや図と絡めた出題がみられ、総合的な英語力が問われました。