情報社会の次は超スマート社会?未来社会 「Society5.0」とは
公開日:2021.07.02
最終更新日:2021.07.14
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目次
Society5.0(ソサエティ ゴーテンゼロ)ってなんだろう?
Society5.0とは内閣府によると、
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
と定義づけられています。
簡単に言うと、「AIやロボットの力を借りて、我々人間がより快適に活力に満ちた生活を送ることができる社会」ということになります。
では、「Society5.0」の5.0とはなんでしょうか?
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会のことを指します。
内閣府が「Society5.0」について理解が深まる動画を公開しているので、ぜひご覧ください。
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Society5.0って具体的にどんな社会?
Society5.0で実現する社会は、今までの社会にあった課題や困難を4つの技術で解決していきます。
- IoT:
モノにセンサーをつけ、センサーが取得した情報を活用できるようにすること - ビッグデータ:
従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群 - 人工知能(AI):
人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現したもの - ロボット:
人の代わりにプログラムによって自動で作業を行ってくれる機械のこと
では、具体的に見ていきましょう。
〇交通
<これまで>- 行先やルートの計画が面倒
- 渋滞や天候が心配
<Society5.0で期待されること>
- 好みに合わせた観光ルートの提供や天気や混雑を予測して最適な計画が提案され、旅行や観光がしやすくなる
- 自動走行で渋滞なく、事故なく、快適に移動する
- 高齢者や障がい者でも自立型車いすを使って一人で移動する
〇医療・介護
<これまで>- 一人では病気の早期発見が難しい
- 地域によっては最適な治療を受けるのが困難
<Society5.0で期待されること>
- ロボットが生活支援をしたり、話し相手になったりして一人でも快適な生活を送る
- リアルタイムの自動健康診断などでの健康促進や病気を早期発見する
- 整理・医療データの共有によりどこでも最適な治療を受ける
〇食品
<これまで>- 食品を購入する時、アレルギー物質が入っているか分かりづらい
- 買ったことを忘れて同じものを買ってしまうことがある
- お店では在庫を余らせてしまい、食品ロスが発生する
<Society5.0で期待されること>
- 冷蔵庫の食材管理が自動でなされ、必要な分だけ発注・購入することができ、食品ロスの削減
- 家族の好みや日々の健康状態などに合わせた料理の提案を受けることができ、快適に食事を取る
- 生産者や店舗としても適切な生産や発注、在庫管理を行う
〇防災
<これまで>- 一人一人に最適な避難情報を出すことが難しい
- 素早い救助や避難所への適切な救援物質を送ることができない
<Society5.0で期待されること>
- 被害状況を見て、個人のスマホなどを通じて一人一人へ避難情報が提供され、安全に避難所まで移動する
- 救助ロボットにより被災者の発見と被災した建物から素早く救助する
- ドローンや自動配送車などによる救援物資の配送を行う
〇農業
<これまで>- 農業は高齢者には負担が大きい
- 天候によって農作物の出来が左右されてしまう
<Society5.0で期待されること>
- ロボットによる農作業の自動化、天候予測や河川の情報に基づく水管理の自動化
- 需要に合わせた収穫量の設定
- 消費者が欲しい農作物を欲しい時に入手できる
このような社会の変革を通じて、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合える社会、一人一人が快適で活躍できる社会、持続可能で誰も取り残さない人間中心の社会を創り上げていきます。
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Society5.0で求められる力や人物像は?
では、Society5.0で求められる力や人材はどのようなものでしょうか?
共通して求められる力
- 文章や情報を正確に読み解き、他者と協働して思考・判断・表現を深める対話力等の社会的スキル
- 科学的に思考・吟味し、機械や情報を理解し使いこなす力
- (自然体験やホンモノに触れる等)現実世界での実体験を通じて養われる感性や知性、新しいものや変わっていくものに対する好奇心や探求力
求められる人材
- 未来を切り開く多様な知識を発見・創造する人材
- 技術革新と社会問題をつなげ、プラットフォームを創造する人材
- 様々な分野においてAIやデータの力を最大限活用し、展開できる人材
※プラットフォーム:サービスやシステムを動かすための土台や基盤
このようなSociety5.0で求められる力や人材の育成のために、基礎的読解力、数学的思考力などの基礎的な学力や情報活用能力をすべての児童生徒が習得することを政府は取り組むべき政策の方向性として掲げています。
これらの力を習得するためには、語彙の理解、文章の構造的な把握、読解力、計算力や数学的な思考力など基礎的学力の定着を重視した新学習指導要領の確実な習得が重要になってきます。また、全国学力・学習状況調査や大学入学共通テストでもこれらの力が重視されています。
そのために政府は、一人一人に合わせた振り返り学習など指導方法の改善や効果的な指導を支える教材、ICT環境の整備を早急に行い、学習支援の充実を推進しています。
参考:Society 5.0に向けた人材育成 ~社会が変わる、学びが変わる~
基礎的読解力・算数的思考力を段階的に鍛えるトレーニングをご紹介
日本速脳速読協会監修の「速読解力講座」では、速読トレーニングを基本に、文章理解に必要な基礎的読解力の習得と、文章の全体把握、理解力の向上を目指し、読むスピードと内容理解をバランスよく鍛えていきます。また、多くの文章に触れることで、読解力を支える語彙力が高まり、豊かな発想や思考が出来るようになります。
そして、「思考力講座」では、「情報・条件を使いこなす力」「筋道を立てて考える力」「ものの形を認識・想像する力」の3要素で構成された、よく考えないと解けない問題に取り組むことで、考え抜く力をトレーニングします。
速読解力トレーニング(例)
- 速読解力講座 学習や受験に役立つ!速く正確に読み解く力を鍛える。
思考力トレーニング(例)
※「速読解・思考力講座」/「思考力講座」のみ受講できます
行列推理(思考力-推論) 算数(思考力―処理速度) 言語理解(思考力-類似) 算数ラボ(算数的思考力)
- 思考力講座 論理的思考につながる、算数脳を育み考え抜く力を鍛える。
「Society5.0」ではAIやロボットの力でもっと便利な社会になることが期待されています。そして、基礎的読解力、数学的思考力などの基礎的な学力や情報活用能力が求められ、教育現場ではICT活用がどんどん進んでいきます。
今回出てきたキーワードに関する記事もあるので、ぜひお読みください。
まとめ
Society5.0は「AIやロボットの力を借りて、我々人間がより快適に活力に満ちた生活を送ることができる社会」
- Society5.0では基礎的読解力、数学的思考力などの基礎的な学力や情報活用能力が求められる
- Society5.0で学校現場のICT活用が進み、学びはもっと豊かに
- Society5.0で求められる力を「速読解・思考力講座」で鍛えよう