スマホを置いて本を読もう!デジタルデトックス 生活習慣に合わせた2つの方法

この記事は2775文字です。
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SNS、最新ニュース、調べ物、動画、ネットショッピング……。
用事はないのに気になってついスマホを手にとってしまうことはありませんか?
便利な一方で、スマホの使いすぎは目の疲れや肩こり、睡眠不足など様々な要因を引き起こすと言われています。
長期休暇には学校から「メディアコントロール」といったプリントをもらってきたという人も多いのでは?

スマホから離れてリフレッシュしたい!
そんなときは、デジタルデトックスに挑戦してみましょう!

デジタルデトックスとは?

デジタルデトックスと聞くと、デジタルのもの全てを遮断するイメージを持つ人が多いかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

デジタルデトックスとは?

デジタルデトックスとは、一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を置くことでストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組みです。 デジタルデトックスは、デジタルを完全に手放して生きよう、というものではありません。 より健全にデジタルデバイスやインターネットと付き合っていくために行うものです。

スマートフォンやパソコンの使いすぎに注意して、上手な付き合い方をしましょう。

みんなどのくらいスマホ(インターネット)を使っているの?

小中高生のインターネットを利用する機器1位はスマートフォン

令和5年(2023年)に内閣府が調査した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生・中学生・高校生のインターネット使用率は98.7%です。
インターネットを利用している機器の回答は以下のグラフのようになっています。(複数回答可)

インターネット利用率(機器・学校種別)

出典:こども家庭庁(https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_research/results-etc)(参照 2024-09-03)

スマートフォンの他、学校から配布・指定されたパソコン・タブレット、ゲーム機やテレビでのインターネット利用も多くなっています。

※この記事は2024年9月3日に更新しました

40.1%が5時間以上インターネットを利用

インターネットを利用すると回答した青少年の平均利用時間は、前年度と比べ約16分増加し、約4時間57分でした。
高校生は平均約6時間14分。中学生は平均約4時間42分。小学生(10歳以上)は平均約3時間46分です。
インターネットの利用時間の回答は以下のグラフのようになっています。

青少年のインターネットの利用時間(利用機器の合計/平日1日あたり)

出典:こども家庭庁(https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_research/results-etc)(参照 2024-09-03)

※この記事は2024年9月3日に更新しました

デジタルデトックスでどんな効果があるの?

スマホに依存した生活で、もの忘れが激しくなり、記憶力や意欲も低下するといった研究成果が話題になるなど、脳への悪影響も危惧されています。
デジタルデトックスでは、スマホの使いすぎが原因と考えられる不調の改善が期待されています。

期待される効果

  • 目の疲れが取れる
  • ストレスが減る
  • 睡眠の質が良くなる
  • 気持ちがスッキリする
  • 脳の過労による記憶力低下の改善

“スマホ脳過労” 記憶力や意欲が低下!?

患者の脳では前頭葉の血流が減少。スマホから文字や映像などの膨大な情報が絶えず流入し続け、情報処理が追いつかなくなると見られている。
「スマホによる脳過労」「オーバーフロー脳」などと呼ぶ脳神経外科医も現れ、脳の異常は一時的なのか、認知症の初期症状なのか、議論が始まっている。また東北大学は、スマホの使用時間が長い子どもの大脳に発達の遅れが見られると発表。一部自治体は子どものスマホ規制に動き出した。こうしたなか注目されるのが「デジタル・デトックス」の試みだ。

デジタルデトックスの方法1「全く使わない」

1つめの方法は、週末などを使った「スマホなどのインターネット端末を全く使わない」という方法です。
スマホがある生活に慣れているので、"使わない"ということが意外と難しく感じるかもしれません。スマホの誘惑に負けないよう、工夫をするのがよいでしょう。

  1. デジタルデトックスをするため、数日連絡が取れなくなることを周囲に伝える
  2. 期間中にすることを決め、準備をする
  3. スマホ(タブレット)を目の入らない場所に片づける

デジタルデトックスの方法2「実践する時間を決める」

2つめの方法は、時間を決めてデジタルデトックスをする方法です。
家族との連絡、勉強や仕事で必要なこともあるので、スマホやインターネットを全く使わないのは難しいですよね。時間制限や使うアプリの種類を制限をする方法は、手軽に挑戦できるのでおすすめです。

  1. 自分がいつ・どのくらいスマホ(インターネット)を使っているか書き出す
  2. スマホやインターネットを使っていい時間を決める
  3. 使っていいアプリの種類を決める
  4. スマホ(タブレット等)を目の入らない場所に片づける

デジタルデトックス中におすすめの過ごし方

スマホやインターネットのある生活に慣れていると、急になくなったときに手持ち無沙汰になるかもしれません。
そうすると、ついスマホに手を伸ばしてしまうことになりかねないので、事前に何をするか決めておくとよいでしょう。

空いた時間の過ごし方を考えよう

  • 手の込んだ料理をする
  • スポーツや散歩をする
  • 大掃除
  • パズルや脳トレなどのアナログゲームをする
  • 日曜大工や手芸をする
  • 読書をする

まとめ

デジタルデトックスでスマホなどのデジタルデバイスとうまく付き合いましょう

  • スマホの使いすぎは目の疲れや肩こり、記憶力や意欲の低下に繋がる可能性がある
  • デジタルデトックスはスマホを使う時間を決めるなどの方法で手軽にできる
  • 空いた時間で料理やスポーツ、読書をするのがおすすめ

スマホでインターネットを使用している時間が増えていませんか?
なかなか眠れない、目の疲れを感じる、物覚えが悪くなった気がする……。
そんな方は、ぜひデジタルデトックスに挑戦してみましょう。

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