速読で見るチカラを鍛えると、野球未経験者でも165キロの球が打てるのか検証!

この記事は2326文字です。
約2分で読めたら読書速度1200文字/分。

皆さんは何かスポーツをしていますか?
あらゆるスポーツに運動神経が重要なのはもちろんですが、それ以外にとても重要だと言われているのが「見るチカラ」です。

今回は「スポーツビジョン」研究の第一人者である「愛知工業大学 経営学部 経営学科教授医学博士 スポーツビジョン研究会幹事」の石垣尚男先生にお話をお伺いしました。

スポーツと速読にはどんな関係がある?

例えば野球のバッティングで速い球を打つときには、優れた動体視力が必要だと言われています。
スポーツにおける「見るチカラ」のことを「スポーツビジョン」とも呼び、近年はテレビ番組で特集が組まれるなど、注目されています。

日本速脳速読協会
調査員

石垣先生、スポーツと「見るチカラ」について教えてください。
総称してスポーツビジョンといいます。わかりやすい言葉では「見るチカラ」。
視力は誰でも検査しますが、スポーツビジョンを測ったり、トレーニングすることはありません。そのため誰もが自分の見るチカラを知りません。なんでこんなに速いものが見えるの?パッと見ただけでなぜわかるの? スポーツビジョンは人によって大きな差があります。
まず自分のスポーツビジョンを知ることが大事です。スポーツビジョンはアップします。アップするとスポーツもうまくなります。

石垣先生

日本速脳速読協会
調査員

ただ視力が良いというのと、スポーツに必要な「見るチカラ」は違うということですね。
それでは、「速読トレーニング」と「スポーツビジョン」には関係がありますでしょうか?
効率的にスポーツビジョンをアップさせるのが「速読トレーニング」。
続けることで野球なら投手のボールがはっきり見え、サッカーなら空いたスペースがパッとわかるようになります。

石垣先生

日本速脳速読協会
調査員

なるほど、ありがとうございます。
ということは、日ごろから速読トレーニングを行っている人は、自ずと「スポーツビジョン」も鍛えられているのだろうか?ちょっと検証してみよう。

速読トレーニングを行っている野球未経験者が165キロの球を打つことができるのか!?

協力していただいたのは、第一ゼミナールで日ごろから日本速脳速読協会の「速読」トレーニングを受講している生徒の皆さんです。
みんな、すごい速度で「脳力トレーニング」に回答しています。 さらに文章も高速で表示されていて、内容を理解して読めている様子。 とても速読力が高そうです。

では実際にバッティングセンターに移動して、球を打ってもらいましょう。

な、なんと!野球未経験の女子生徒が軽々と165kmの球をバットに当てています!(しかもちゃんと前に飛んでいる)

2018年9月現在、日本プロ野球の最高球速は、大谷翔平投手が2016年10月16日に達成した165kmとのこと。
つまり、動画に出演していただいた速読受講生は、野球未経験にも関わらず、プロ野球最高球速と同じ速さの球を打つことができるということです。

どんなスポーツに関連が深いか

野球以外にも速読で鍛えられる「見るチカラ」が有効になるスポーツは沢山あるようです。
以下はスポーツ種目とスポーツビジョンの重要度を相対的に評価した表です。 やはり球技はスポーツビジョンとの関連性が深いようですね。

分類 静止視力 動体視力 眼球運動 深視力 瞬間視 眼と手 周辺視
野球(打撃) 4 5 5 5 5 5 3
野球(投手) 3 2 3 3 1 4 5
バスケットボール 3 3 4 5 5 5 5
テニス 4 5 5 5 5 5 5
サッカー 3 4 5 5 5 5 5
ホッケー(キーパー) 4 5 5 5 5 5 5
カーレース 5 5 5 5 4 5
ボクシング 2 2 5 3 5 5 5
レスリング 2 1 1 2 5 3 3
アーチェリー 4 1 3 2 1 5 5
ランニング 1 1 2 1 3 1 4
水泳 1 1 1 1 3 1 4
ゴルフ 3 1 4 5 1 5 5

※数値が大きいほど重要度が増します。
引用元:AOA(アメリカ検眼協会)

まとめ

スポーツと速読は深く関係している

スポーツに「スポーツビジョン」はとても重要であり、速読トレーニングで鍛えられる「見るチカラ」は、「スポーツビジョン」と密接に関係していることがわかりました。そして、速読トレーニングをやっている人は、実際に「見るチカラ」が鍛えられているということが検証により判明しました。
速読は勉強だけではなく、部活動などのスポーツで好成績を出したい方にもとても有効であると言えそうです。

関連キーワード

人気記事

時代とともに変化する!?日本の語彙
2023.02.17

言葉の意味は時代と共に変わる!?変化する日本語の語彙

日常の会話やコミュニケーションなど、生活に欠かせないのが母国語の『語彙』です。文化庁が実施した調査の結果でも、言葉やその使い方について、社会全般の課題があると答えた人が8割を超える結果となっています。

2024年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 国語 文字数を分析 難易度は昨年並みだが、速読解力は必須

2024年1月13日、2024年度(令和6年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。国語は、文字数は昨年並み。出題意図が明確な問題が多かったものの、昨年同様複数の文章や資料を関連付けて答えを導き出す力が必要です。

2024年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 英語 語数を分析 3年連続6,000語超え

2024年度(令和6年度)大学入学共通テストが、2024年1月13、14日に行われました。リーディングでは3年連続で6,000語を超え、リスニングでは今年も非英語母語者が混じる会話や、グラフや図と絡めた出題がみられ、総合的な英語力が問われました。