2021年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析
公開日:2021.01.22
最終更新日:2024.10.08
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2021年1月16日、2021年度(令和3年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。英語ではリスニングの配点が増えることが注目されていましたが、リーディングでも発音や文法などの問題が廃止、すべて読解問題になりました。
ここでは、大学入学共通テスト英語 リーディング、リスニングの語数カウント結果と、分析を掲載します。(SRJ調べ)
目次
英語:リーディング 分析
試行調査より単語がやや易化するも、語数は100語ほど増加!
全体の語数は5,495語で、試行調査より100語、旧センター試験より1000語以上増加となりました。試行調査から語数は増えましたが、出題傾向は大きく変わりませんでした。
ただ単語がわずかに易化しており、旧センター試験からの易化増量傾向は継続となりました。
時間内に読解するためには150wpmが必要
すべて長文読解となったため、単語力よりも読み続ける体力が求められ平均速度75wpmで読んでいては解く時間が足りなくなってしまいます。そのため、受験には約2倍の150wpmの英語を読むスピードが必要となります。
イギリス英語も混じっていましたが、全体的には大きな影響はなく、むしろ図表が多いことによる情報整理力が問われた形となりました。
※wpmとはwords per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数のことです。
英語:リスニング 分析
試行調査と違い、大問3も再生は1回に!
試行調査と出題傾向はほぼ変わりませんでしたが、試行調査では大問4から再生が1回だったのが、大問3から1回になりました。
単語はリーディングと比べて難しくはないですが、英文はセンター試験から段違いに長くなるので、いかに普段から英語を聞けているかで差がついてくるでしょう。
読む力や思考力が求められた
「図表読み取り」「2つ以上の選択肢を選ぶ」など、読む力や思考力を試す出題が多く、事前にどれだけ演習問題をこなしてきたかも大きく影響が出たと思います。
イギリス英語や非英語圏の英語も混じり、最後の大問は4人もの話者が登場し非常に情報整理力が求められる問題でした。リスニング力のある人でも一筋縄ではいかなかったのではないでしょうか。
高1、高2生は今からリスニング演習を!
リスニングの試行調査では再生1回が大問4問からでしたが、実際には大問3問からになりました。
そのため、リスニング配点の59%が再生1回の英文によるものとなりました。しかも、その大問3問から放送語数が増えてきます。
単語は難しい訳ではないので、普段から英語を聞き慣れることが大切です。
長文読解ばかりに目が行きがちですが、共通テストではリスニングの配点も大きくなっていますので今から対策を始めましょう。
まとめ
語数はセンターから1000語増加、再生1回問題の配点が59%
- 総語数は旧センター試験より1000語増加して、80分の試験で5,495語
- リスニングは大問3から再生回数1回
- 複数人での会話や図表の読み取りが多く、情報整理力が必要
大学入学共通テストから配点が大きくなったリスニング。長文読解とともに、リスニング力も計画的に鍛えましょう。