小学生英語、これからどうなるの?~英語が楽しくなる勉強法もご紹介~
公開日:2020.09.02
最終更新日:2021.08.05
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2020年度から小学校で英語(外国語)必修化が本格始動しました。
「前から小学生英語について話題になっているような…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「今までの小学校での英語」と「これからの小学校の英語」では大きな違いがあります。その違いや学習内容について調べてみました。
目次
本格始動した小学校での英語必修化!
小学校で英語を必修化にする理由とは?
大きく2つ挙げられます。
- 現代社会において英語でのコミュニケーション能力が必要とされるから。
- 小学校から英語に慣れ親しむことで、中学校での英語学習へスムーズに移行できるから。
急速に進むグローバル化についていくために、小学校の頃から英語に触れておく必要があるのですね。
必修化の目的は?
3・4年生では「外国語活動」として、5・6年生では「教科」として英語を学びますが、それぞれの学年に沿った学習の目的があります。
3・4年生の「外国語活動」
「聞くこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」を通じて外国語でのコミュニケーション能力の基礎を学ぶ
5・6年生の「英語」
「読むこと」「書くこと」を教科として学ぶことで、コミュニケーションを図る基礎を育成する
今までの小学校での外国語活動は「聞く」「話す」が中心だったため、中学校になって「読む」「書く」が入ってきたことで戸惑ってしまい、それがきっかけで「英語が苦手」と感じてしまうことも。
3年生から必修化になったことで、段階的に英語に触れていくことができるので、中学校で始まる英語の授業をスムーズに受け入れることができますね。
小学校での英語、「今まで」と「これから」
今までは「外国語活動」としての英語
「今までも小学校で英語の授業でやってたよね?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これまで主に5・6年生で行われていた英語は「外国語活動」で主に英語に慣れ親しむことを目的とした内容で、2011年度から導入されていました。
これからは「教科」としての英語も導入
2018年度から自治体や小学校ごとに移行措置がとられてきた「小学英語」ですが、2020年度からは全国の小学校で全面的に実施されました。
3・4年生は「外国語活動」としての英語を週1回・年35単位、5・6年生では「教科」としての英語を週2回・70単位学びます。ただ、他の教科の時間数は削減されず、追加で授業時間が増えるので、学校側でも短縮授業を取り入れるなど、時間の確保が課題となっているのが現状です。
【3・4年生】コミュニケーションを重視した授業内容
まずは英語に慣れて楽しくコミュニケーションを取ることから
3・4年生での外国語活動では、身近なことをテーマに基本な表現を使いながら、英語に慣れることを目的としています。
「あいさつ」、「自己紹介」、「買物」、「学校生活」、「遊び」、「日常生活」、「食事」など日常生活や学校生活に関わる内容を中心に、友達と外国語でコミュニケーションを行う楽しさを体験します。
以前の英語学習のように、アルファベットから学ぶのではなく、まずは楽しさを体験しながらコミュニケーションを取る学習で、高学年での英語の教科学習につなげます。
小学3年生の授業内容例
【題材】 世界の言語
【主な表現例】 Hello. I'm (name). Goodbye. See you. …小学4年生の授業内容例
【題材】 食事・食べ物
【主な表現例】 What do you want? I want potatoes, please.
【5・6年生】教科書も内容もボリュームアップ
移行措置期間に比べて、ページ数が大幅増
移行措置期間中に5・6年生で使われていた『We Can』という教科書は、B5版で96ページでした。現在、7社から発行されている新しい教科書は、『We Can』よりもひとまわり程大きいA4版もしくはAB版で、ページ数が最も多い教科書だと158ページにも上ります。
「聞く」学習ができる仕掛けが満載
「聞く」「話す」が中心だった英語が、6年生の後半になると、中学生英語を意識した「読む」「書く」へとステップアップしていく内容になっていきます。教科書にはQRコードが載っていて、読み込むと動画の再生ができて、「聞いて」「読む」学習ができたりと、様々な工夫がされています。また、高校入試や大学入学共通テストで出題される「資料読み取り」問題を意識した、グラフや表組みの読み取り問題が扱われていたり等、英語の枠を超えた教科書の編成になっています。
小学5年生の授業内容例
【題材】位置と場所
【主な表現例】Where is the treasure? Go straight (for threeblocks).小学6年生の授業内容例
【題材】日本の文化
【主な表現例】Welcome to Japan. In (summer), we have (fireworks festival).
英語の勉強、何から始めるのがいい?
まずは英語に興味を持つことから
英語に対して苦手意識や先入観を持っていては、積極的に勉強することが難しくなってしまいます。まずは「英語に慣れ親しむ」ことを意識してみましょう。
最初は「好きな」もので英語に挑戦することがポイントです。 例えば好きなテレビ番組を英語バージョンで観たり、英語の本を読んだりなど…。本はCD付きのものを買ったり、インターネットで読み聞かせの動画を探して音声を聞きながら読むと、リスニングの勉強にもなるので、おすすめです。
『速読聴英語講座』は、世界旅行気分で楽しく英語が勉強できる!
2020年秋にリニューアルした『速読聴英語講座』では、英語の「読む」「聴く」力をバランス良く鍛えることができます。
リーディングとリスニングのコンテンツや成果確認ができるテストの他に、学習の回数を重ねるごとに世界中の国を旅行気分で訪れることができる仕組みも搭載。訪れた国の情報を知ることができ、異文化学習にもつながります。
また、レーニングの一部はスマートフォンにも対応しているので、自宅で予習や復習をすることができます。
まとめ
まずは英語を楽しむことからはじめよう!
英語を習得して自分のものにしていくには、長い時間がかかります。無理に詰め込みすぎたりすると苦手意識を持ってしまって、つまずきの原因になってしまいます。
まずは英語に慣れ親しみ、自分のペースで少しずつ吸収していきましょう。身につけた英語で自分の言いたいことを表現できるようになれば、「もっと英語で話したい」「英語って楽しい!」という気持ちが生まれて、自然とステップアップしていくことができますよ。