あなたの思考力をテスト!思考力って鍛えられるの?

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学校や仕事、日常生活の中などで直面する様々な問題。そんなときに必要となるのが、「思考力」です。

しかし、「思考力ってなに? 考える力?」「自分の思考力はどのくらいなの?」と、思っている人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな「思考力」を試すことができるテストにチャレンジしてみましょう。

思考力テスト3問に挑戦しよう

思考力問題 問1

2つに割ったおり紙を、切りぬきました。広げるとどんな形になりますか?
あ〜えの中から選びなさい。

思考力テスト_図形

iML国際算数・数学能力検定協会

小学校1~2年生向けの問題です。少し、かんたんでしたか?
それでは、次の問題はどうでしょうか。

思考力問題 問2

ユニフォームの色が白、黒、赤、青、黄、緑の6チームがサッカーの勝ち抜き戦をしました。表はその結果を表したもので、6つのチームの勝ち進み方は、表の太い線のようになっています。

 
それぞれのチームの勝ち負けについて、次の①〜⑤のことがわかっているとき、イは何色のチームでしょう。
①黄は白に勝った。
②黒は緑に勝った。
③黄は青に勝った。
④黒は白に負けた。
⑤黄は2回戦で赤に勝った。
思考力問題2の図

iML国際算数・数学能力検定協会

これは、小学校5年生向けの問題です。
次は、小学6年生向けの問題です。

思考力問題 問3

30人のクラスで、犬やねこを飼っているかどうかを調べました。
その結果は次のとおりです。

・犬を飼っている人…11人
・ねこを飼っている人…9人
・犬もねこも飼っている人…3人

犬もねこも飼っていない人は何人ですか?

10人
13人
7人
23人

iML国際算数・数学能力検定協会

思考力の問題では、こういった多角的・多面的にとらえて考えたりする力や、平面・空間の形や動き、方向の変化を認識する力を試されます。
小学生の算数の問題でも、単純に足し算や引き算をするだけでなく、状況を説明した上でそれに必要な計算をするような問題が出題されています。

思考力とは一体なに?

思考力とは、問題の解決の過程を考え、最適な選択肢を判断する力です。
つまり、問題に直面したときに、さまざまな情報や条件があるなかで、いくつもの可能性や筋道を考えて、その中から最適なものを選んでいく力です。
日常生活では正解は一つではありません。とくに社会で活躍するときには、こういった思考力、考える力が必要です。

家でもできる、思考力を鍛えるトレーニング

思考力は遊びや日常生活でも自然と身につくものです。

なぜ?どうして?と疑問を持つ

まずは、いろいろな物事に疑問をもちましょう。

・どうしてこのお店は人気なの?
・夏に風邪をひく人が少ないのはどうして?
・目的の場所に早くつくにはどうしたらいいだろう
・どうしてまな板は白いのかな?

日頃、身近にあって当たり前だと思っているものでも、知らないことがたくさんあります。
めんどくさい、知らなくてもいいと思って、考えることをやめていませんか?
まずは興味のあることから、「考える」ことを意識してみましょう。

条件を追加したり、ルールを変えて遊ぶ

同い年の友人と遊んでいるときに、小さな子が一緒に遊ぼうとやってきたら、あなたはどうしますか?
同じ条件では小さな子が不利になることが多くの場合であるため、ルールを変更したり条件を変えた経験はありませんか?
そういった「条件の追加・ルールの変更」では思考力を使います。

たとえば、
・じゃんけんで勝ち負けを逆にする
・トランプで数字の強い・弱いを逆にする
・いつもはあるルールをなくしてみる
このように、ボードゲームやトランプ・外遊びなどで、わざとルールを変えて遊んでみるのも思考力を鍛えることにつながります。

2020年度から小学校ではプログラミング教育が必修化され、算数や理科の授業でプログラミング的思考力を学ぶ機会が増えます。高校の入試でも単に暗記するだけではなく、理科では計算問題が増えたり、社会では理由や目的を問う問題が増えています。

算数的思考力を育むトレーニングをご紹介

日本速読解力協会が提供する「TERRACE 思考力講座」では、算数的思考力と、ワーキングメモリ・推論・処理能力・言語理解といった力を鍛えます。
計算や公式にあてはめて解答するだけでなく、様々な角度から問題解決への道筋を考え抜く力を養います。

思考力トレーニング(例)

「思考力講座」では、論理的思考につながる、算数脳を育み考え抜く力を鍛えます。
ぜひトレーニングを体験してみてください。

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