一生に読む本は平均何冊?限られた時間で多くの本に触れよう

この記事は1883文字です。
約2分で読めたら読書速度1200文字/分。

1ヶ月に何冊の本を読みますか? 以前「1年に約75,000冊の本が発売!あなたは何冊読んでる?!」の記事で紹介したように、1年間で多くの本が出版されています。

では、人は一生の内に何冊の本を読むのでしょうか。
10歳〜80歳を対象に行われた様々なアンケートをもとに検証してみましょう!

小中高校生の平均読書数はどれくらい?

小学生、中学生、高校生の読書量はどれくらいか、「第64回学校読書調査」で発表されています。

出展:公益社団法人 全国学校図書館協議会 「学校読書調査」の結果

中学生、高校生になると部活や勉強が忙しくなったり、難しい本を読むことも増えるため、平均冊数が減っているようです。

  • 小学生(4~6年)9.8冊×12ヶ月×3年間=352.8冊
  • 中学生……4.3冊×12ヶ月×3年間=154.8冊
  • 高校生……1.3冊×12ヶ月×3年間=46.8冊

小中高の冊数を足すと、合計 552.4冊 ということになります。

大人の読書量はどれくらい?

文化庁による「国語に関する世論調査」で「読書について」の調査が、平成14年より約5年ごとに実施されています。

平成 30 年度「国語に関する世論調査」 1か月に読む本の冊数

「読まない」の割合が 47.3%と最も高くなっています。
次いで「1、2冊」の割合が 37.6%、「3、4冊」の割合が 8.6%、「5、6冊」の割合が 3.2%「7冊以上」が 3.2%となっています。
計算は省きますが、ここでは大人の読書平均2冊とします。

  • 大人 2冊×12ヶ月×34年=816冊

※上記調査は16歳以上ですが、ここでの計算は16歳〜50歳までとします。

16歳〜50歳の読書冊数は816冊ということになります。

50代以上の読書量はどれくらい?

楽天インサイト株式会社とKobo Inc.が、全国の50歳以上の男女計1,000人を対象に読書に関するインターネット調査を実施しました。

本(紙・電子媒体を含む)を読む頻度

(n=1,000) 単位:%

全体で最も多かった答えは「1年に1冊未満/ほとんど読まない」(19.1%)で、以下、「1ヶ月に1冊程度」(17.8%)、「1ヶ月に2冊程度」(15.8%)という回答が続いています。
読書冊数に開きはありますが、ここでは読書平均1.5冊とします。

  • シニア 1.5冊×12ヶ月×30年=540冊

※上記調査は50歳以上ですが、ここでの計算は50歳〜80歳までとします。

50歳〜80歳の読書冊数は540冊ということになります。

各年代の平均読書冊数

上記のアンケートをまとめると、以下のようになります。

  • 小学生(4~6年)…9.8冊×12ヶ月×3年間=352.8冊
  • 中学生…4.3冊×12ヶ月×3年間=154.8冊 
  • 高校生…1.3冊×12ヶ月×3年間=46.8冊
  • 大人(16歳〜50歳)…2冊×12ヶ月×34年=816冊
  • シニア(※50歳〜80歳)…1.5冊×12ヶ月×30年=540冊

合計読書冊数(10歳〜80歳) 平均1926.4冊

まとめ

一生(10歳〜80歳)の間に読む本は平均1926.4冊

調査の結果、10歳〜80歳の間に読む本は、(学生)552.4冊+(大人)816冊+(シニア)540冊=1908.4冊となりました。
大人になると仕事や家事・育児などで時間がなかなかとれないといった意見も見られました。
短い時間でも多くの本に触れられるように読書速度をアップさせるのも一つの手段です。
学生の頃から読書週間をつけて、知識や表現力、思考力の向上を続けたいですね。

関連キーワード

人気記事

時代とともに変化する!?日本の語彙
2023.02.17

言葉の意味は時代と共に変わる!?変化する日本語の語彙

日常の会話やコミュニケーションなど、生活に欠かせないのが母国語の『語彙』です。文化庁が実施した調査の結果でも、言葉やその使い方について、社会全般の課題があると答えた人が8割を超える結果となっています。

2024年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 国語 文字数を分析 難易度は昨年並みだが、速読解力は必須

2024年1月13日、2024年度(令和6年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。国語は、文字数は昨年並み。出題意図が明確な問題が多かったものの、昨年同様複数の文章や資料を関連付けて答えを導き出す力が必要です。

2024年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 英語 語数を分析 3年連続6,000語超え

2024年度(令和6年度)大学入学共通テストが、2024年1月13、14日に行われました。リーディングでは3年連続で6,000語を超え、リスニングでは今年も非英語母語者が混じる会話や、グラフや図と絡めた出題がみられ、総合的な英語力が問われました。