小学生からはじめる速読トレーニング!メリットはなに?
公開日:2019.06.14
最終更新日:2023.03.20
この記事は4022文字です。
約3分で読めたら読書速度1200文字/分。
国語やその他の教科、スポーツでも役立つ速読力。小学生の保護者の方からは、いつから始めるのがいい?小学生でも続けられる?どんな内容のトレーニングなの?といった質問が多く寄せられます。
今回は速読のメリットと、小学生低学年からでも始められるトレーニングをご紹介します。
目次
小学生から速読はできる?
保護者Sさん
速読博士 ともえ.T
声に出してつまずかずに読めるようになったらOK
速読の力をつけるためには、まず「文章が読める」ことが前提となります。まずは簡単な文章でも「文章の内容を理解しながら読める」ことができればトレーニングを始めていただけます。 漢字や語彙・文法は学校などで学ぶのが同時並行となっても問題ありません。
すらすら文章を読めない時は音読トレーニングから!
声に出して読んだときに読み間違いがあったり、たどたどしかったりするようでしたら、文章の内容を理解しながら読むのがまだ難しい時期かも知れません。
「どんなことが書いてあった?」
「お話の中で、誰が出てきた?」
など、内容に関する質問をしてみると、答えられないことが多いのではないでしょうか。そういった場合は、速読トレーニングの「前」のステップとして、音読トレーニングから始めていただくことをおすすめします。
※教室により配信コースが異なる場合があります
小学生から速読をはじめるメリットは?
1.国語以外の教科でも役に立つ
速読トレーニングをすると、国語はもちろん、国語以外の他の教科にも役に立ちます。
英語、理科や社会など覚えなければならない単語(用語)など、学校の勉強では覚えることがたくさんあります。読む速度が速くなった分、単語帳や教科書を読み返す回数を増やすことができるので、記憶の定着がしやすくなります。算数や数学では計算問題が速くなったという人もいます。
2.処理速度が高まり学習効率がよくなる
他にも、脳の処理速度そのものが高まりますので、授業中に先生の話が聞きとりやすくなる、といった変化を感じられる人もいます。これまでは先生の話を聞きとることで精一杯でも、トレーニングをすることで先生の話を聞きながら何かができる余裕が生まれます。そうなることで、話の背景や意図を考えながら聞いたり、ノートを書きながら内容をまとめて理解を深めたりすることができるようになります。
処理能力が高くなることで、学習効率そのものが良くなります。
3.学習以外の多様なシーンで活用できる
スポーツ教室や音楽教室に通われている方にもおすすめです。野球やサッカーで、ボールの動きや味方・相手の位置が見やすくなったり、ピアノでは初見で弾くときに譜面が見やすくなったりする、といったお声もいただきます。合否を分ける大切な入学試験本番では、見直し時間を確保してケアレスミスを防ぐなどにも役立ちます。
早いうちからトレーニングを始め、継続することで、より高い速読力が習得でき、日々の学習や入試・スポーツなど多様なシーンで活かすことができるようになります。
4.速読ができると本をたくさん読める
読書と学力の関係性については様々な研究がされていますが、読書をすることで語彙力や情緒、想像力や論理的思考力などが育まれることは間違いないと思われます。
速読トレーニングをすればこれまでと同じ時間で内容も味わいながら速く読めますので、より多くの本に出会えます。読書が好きな人にとって読書ライフはますます充実することでしょう。
5.読書への苦手意識が軽減
もともと読書が好きであればよいですが、そうではない人はどうしたらよいのでしょうか。実はそんな人ほど速読トレーニングがおすすめです。
文章を読むことが苦手な人も、トレーニングすることで
「以前より読むことに抵抗がなくなった」
「文章が読みやすくなった」
といったうれしいお声もいただいています。
速く読めるということは、読書時間が短いとしても同じ時間でこれまでよりもたくさん読めるということです。限られた時間で、少しでも読む経験を増やすことができます。
保護者Sさん
速読博士 ともえ.T
さらに速読力を発揮するためには眼の機能や速読の土台となる「短期記憶力」や「検索力」「思考能力」などの能力も重要ですので、トレーニングではこういったゲーム感覚で取り組める脳力トレーニングも展開します。
トレーニングを積み重ねて、読むことに対する自信ができると、読書への意識の変化も期待できるのではないでしょうか。
日本速脳速読協会の小学生向け速読解力講座のご紹介
一人一人のスピードに合った速読トレーニング
お子さんやご自身の読書速度がどれくらいか知っていますか?
読書速度は同じ年齢の人でもかなり個人差があり、速い人もいれば遅い人もいます。読み方や語彙力や文法などの知識、これまでの読書経験など、様々な要素が関係してこれほどまでの差が生じているのでしょう。そのため、日本速脳速読協会のトレーニングでは、個人に合ったトレーニングが展開するように設計されています。読書速度を計測して現在の速読力をベースにして、一人一人に合ったスピードで展開します。
低学年向け 音読トレーニングの流れ(一例)
- 眼筋トレーニング、視幅拡大、識幅・識力向上
- 音読トレ おそい→はやい→ふつう
- 読書速度計測(音読)
- 速読基礎 なぞり読み
- 読書速度計測(黙読)
- 脳力
- 眼筋トレーニング
徐々に速読の読み方に移行するトレーニング
まず自身に合った速度で流れ、速度が変化する「なぞり読み」を行います。眼の移動を加速させ、黙読(音読)を緩和します。速読の読み方の基礎となるトレーニングです。
次に、文字が固まりで表示される「固定読み」を行います。文字を固まりで認識することは日常でも行っていますので(看板や見知った人名・地名など)認識できる範囲を広げ、読書時に活かせるようにします。
そして、「視読」と呼ばれる速読の読み方である「移動読み」を行います。実際の読書のときに実践する読み方です。なぞり読み・固定読みから徐々にトレーニングを変化させ、無理なく移動読みに移行させます。
速く読むだけではない読解力トレーニング
速読で読むと、理解度が下がるのでは…と不安になる方もいらっしゃるかも知れませんが、心配ありません。日本速脳速読協会の速読トレーニングでは、理解度を維持した状態で速度が向上できるようにトレーニングを行います。
楽しく続けられる35種類以上の脳力トレーニング
「脳力」のトレーニングは、速読力を高めるために必要なトレーニングです。
例えば、文章を読み進めるうえで短期記憶力やイメージ力がなければ、登場人物やストーリーを忘れてしまって文章が理解しづらくなってしまいます。検索が苦手な人は、文字の認識力が弱く、試験などで素早く解答となる文章や単語を探しにくいのではないでしょうか。
これらの能力をゲーム感覚で楽しみながら鍛え、速く正確に読むための土台となる能力を高めます。
成果確認で実力をチェック
定期的に初見文で速読力や各能力のバランスなどを確認します。
普段のトレーニングで鍛えた力が客観的に評価されることで、現在の実力を確認し、今後のトレーニングや学習などに活かしていきます。
保護者Sさん
速読博士 ともえ.T
まとめ
一人一人に合わせた速読トレーニングができる
- 文章の内容を理解しながら読めるようになれば、小学生から速読はできる
- 速読ができると学習効率そのものが良くなり、国語以外にも様々な教科・スポーツで役立つ
- 速読ができると、これまでと同じ時間でたくさん本が読める
低学年向け 速読トレーニングの流れ(一例)