TERRACE受講生の共通テスト得点を調査!速読解力講座・速読聴英語講座受講と点数の関係性は?
公開日:2025.04.15
最終更新日:2025.04.14
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大学入学共通テストが2021年に始まり、5回目の実施となりました。
科目を問わず、出題されている文章量が多いことで、読み解く速さの重要性が注目されています。しかし、速く読めることが、実際の得点に結びついているのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
一般社団法人 日本速読解力協会では、全国のTERRACE導入塾にご協力いただき、2025年1月18日・19日の両日にわたって行われた大学入学共通テストの得点結果を調査いたしました。
その結果、全国の高校3年生250名以上から得点データが収集できました。
ICT×自立学習型能力開発プラットフォーム「TERRACE」では、速く正確に読む力を鍛える「速読解力講座」、基礎的読解力を鍛える「新国語講座」、英語を速く正確に読む・聴く力を鍛える「速読聴英語講座」などを展開しています。
以下に示す通り、TERRACE受講生は非受講生に比べると高得点を得ているというデータが明らかになりました。
今回は、共通テストの概要と今回の結果について詳しく説明いたします。
目次
新課程初年度の共通テスト実施
2025年度の大学入学共通テストは「新課程初年度」の実施ということで話題になりました。
2024年度は「6教科・30科目」でしたが、2025年は「7教科・21科目」に変更になりました。7教科とは「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」「情報」です。2025年度からは「情報」が入るということで話題になりました。
全体的に図表や資料を使った設問や、日常生活をもとにした出題などが見られました。
英語リーディング(書くことにかかわる問題)や国語(実用文の読解問題)などに関して、大学入試センターから事前に試作問題が発表されていました。
その試作問題に準じた形での出題がほとんどだったため、事前の対策の有無が影響したといえるかもしれません。
公表された平均点を見ると、科目によるでこぼこはあるものの、おおむね60点前後におさまる結果となりました。
初めての実施で話題になった「情報Ⅰ」については69.26点で、やや高めの平均点だったことから、来年度は難化する可能性が高いと考えられます。
国語
2025年度の問題分析
実用的文章が第3問に加わり、従来の4問構成から5問構成になりました。その分、試験時間は10分延長されています。
全体の文字数は約25,460文字で、昨年度より約1,300文字の増加となりました。
論説・小説の出題では、複数テキストの出題ではなくなったことと、選択肢が4つになったことから、その点では読む負担は減ったと言えますが、じっくり考えなくてはならない選択肢もあり、単純に易化したと言うことはできませんでした。
実用的文章の出題では、文章から必要な情報を見つけるだけではなく、その情報をもとに論理を組み立てる思考力も求められました。
古文・漢文は複数テキストの出題でした。
複数の文章の共通点・相違点を読み取る設問や、生徒同士の話し合いの設問は共通テスト以降定番化しており、今後も継続して出題されると考えられます。
詳しくは別記事「【新課程初年度】2025年度実施の大学入学共通テスト国語:文字数は昨年並みだが、速く情報処理する力は必要」をご覧ください
TERRACE受講生は非受講生よりも10点以上プラスだった!
国語の得点を集計し、平均点を算出すると結果は以下の通りです。
TERRACE非受講 | 124.19点 |
TERRACE受講半年未満 | 119.01点 |
TERRACE受講半年以上 | 134.29点 |

TERRACE(速読解力講座)を半年以上受講した生徒の平均点は、TERRACE非受講の生徒の平均点よりも10点以上上回る結果となりました。
全国平均点(126.67点)と比べても+7.62点という結果で、新たに出題された実用文の読解問題にもしっかり対応できる、速く正確に読み解く力を身につけることができた結果であろうと考えられます。
英語リーディング
2025年度の問題分析
試作問題の2問(意見文作成、エッセイのフィードバック)が加わり、従来の6問構成から8問構成になりました。
一方で、長文の出題数は10本から8本に減りました。
全体の語数は約5,600語で、昨年度より約700語の減少となりました。
2022年度~2024年度までは6,000語を超える出題だったので、時間との戦いに苦戦していた受験生は少し取り組みやすかったかもしれません。
ただ、大学入試センター試験の時代は全体で4,000語程度の出題(語彙問題と長文問題)だったものが、5,500語以上の出題で、そのすべてが長文読解というのは、80分間で解く分量としては依然として多いと言えるでしょう。
詳しくは別記事「【新課程初年度】2025年度実施の大学入学共通テスト英語:語数は減少するも読むスピードは必要!」をご覧ください
TERRACE受講生は非受講生よりも15点以上プラスだった!
英語リーディングの得点を集計し、平均点を算出すると結果は以下の通りです。
TERRACE非受講 | 52.73点 |
TERRACE受講半年未満 | 60.58点 |
TERRACE受講半年以上 | 67.97点 |

TERRACE(速読聴英語講座)を半年以上受講した生徒の平均点は、TERRACE非受講の生徒の平均点よりも15点以上上回る結果となりました。
全国平均点(57.69点)と比べても+15.24点という結果で、大量の英文を速く正確に読み解むことができる力を身につけることができた結果であろうと考えられます。
英語リスニング
2025年度の問題分析
英語リスニングに関しては、設問数・マーク数・再生回数のすべてが昨年度と同様でした。
全体の6割が1回再生で解く問題です。
放送語数もほぼ変化はなく、イラスト・表・グラフなどが含まれる出題が多いのも特に変化はありません。
第4問以降では、事前に問題文や条件、選択肢などを設問の放送が始まるまでの決められた時間内で読み取ったうえで音声を聞き取る必要があるため、リスニングの問題ではあるものの、日本語と英語を「読む力」についても求められていると言えるでしょう。
詳しくは別記事「【新課程初年度】2025年度実施の大学入学共通テスト英語:語数は減少するも読むスピードは必要!」をご覧ください
TERRACE受講生は非受講生よりも14点以上プラスだった!
英語リーディングの得点を集計し、平均点を算出すると結果は以下の通りです。
TERRACE非受講 | 56.21点 |
TERRACE受講半年未満 | 58.95点 |
TERRACE受講半年以上 | 70.54点 |

TERRACE(速読聴英語講座)を半年以上受講した生徒の平均点は、TERRACE非受講の生徒の平均点よりも14点以上上回る結果となりました。
全国平均点(61.31点)と比べても+9.23点という結果でした。
リスニングは昨年度から約6点平均点が下がり、難化したと考えられますが、TERRACE受講者は日ごろのトレーニングの成果を発揮できたと言える結果でした。
なかなか身につけにくいリスニングの能力も、半年以上継続受講することで身につく可能性が示唆される結果だったと言えます。
【調査概要】
・タイトル:大学入学共通テスト 自己採点集計アンケート
・調査期間:2025年1月18日~2月14日
・有効回答数:252件
・調査方法:インターネット調査
・調査機関:一般社団法人 日本速読解力協会
「TERRACE」講座紹介
速く正確に読む力を鍛える「速読解力講座」
「速読解力講座」では、文章をかたまりで瞬間的に視野に入れ同時に内容を理解する読み方「視読」をトレーニングします。
外的刺激に順応する特性「可塑性」と、ひとつの能力が活性化するとそれに連なる他の能力も連鎖的に活性化する「汎化作用」という脳の特性を活用し、速く正確に読む力を鍛えます。
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基礎的読解力を鍛える「新国語講座」
「新国語講座」では読解力育成に焦点を絞り、読解に必要な語彙、文法、論理力を鍛えます。
現代文講師の柳生好之先生監修。基礎的読解力は問題を解くポイントを柳生先生の解説動画で学ぶことができます。
古典文法も学ぶことができ、大学入試過去問も搭載しています。
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英語を速く正確に読む・聴く力を鍛える「速読聴英語講座」
「速読聴英語講座」では、自分の英語レベルに合ったコースからはじめることができます。
英文を前から、意味の固まりごとに読むトレーニングで「英語を速く正確に読む力」、最大2倍速まで聞く倍速トレーニングで「リスニング力」を鍛えます。
リーディング・リスニング共に共通テスト対策を搭載しています。
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まとめ
TERRACE受講生の平均点は、共通テスト全国平均点よりも高い結果に!
- 国語、英語共に半年以上の受講で全国平均よりも高得点
- 国語の文字数は昨年よりやや増加、大問構成は実用的文章を含む5問構成に
- 英語リーディングの語数は減少するも、リスニングの試験でも読むスピードは必要
今回の結果は、受験生の皆さんの日頃の努力はもちろん、速く正確に読み解く力も良い影響をもたらした結果だと考えられます。
「速く正確に読み解く力」は誰でもトレーニングで鍛えることができます。全国に無料で体験できる教室もありますので、近くの教室を探してみてください。