速読解力検定【速解力】結果の見方解説!級・段は履歴書には書ける?
公開日:2024.11.01
最終更新日:2024.10.31
この記事は5711文字です。
約5分で読めたら読書速度1200文字/分。
速読解力検定【速解力】の個人成績表では、読み解く速さや、読解基礎力を確認することができます。認定された級・段は中学受験、高校受験、大学受験、就職活動等での自己PRとして履歴書にも活用できます。また、次回受検での昇級・昇段に向けての準備方法もお伝えします。
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目次
速読解力検定【速解力】個人成績表の見方
認定された級・段を確認しよう
速読解力検定【速解力】の個人成績が届いたら、まずは今回の級・段を確認しましょう。
認定級・段は、10級〜5段までの間で判定されます。総合得点が120点未満だと認定されません。
そのため、認定されるということは、内容をしっかりと読み解けていると言えます。
前回から昇級・昇段した方は、とても素晴らしい成績です。毎回必ず昇級・昇段することは難しいものです。日頃のトレーニングの成果が出ており、読解速度が向上している証です。
今回認定されなかった人は、次回の検定で認定されることを目指してトレーニングしましょう!
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認定読解速度と算定読書速度の違い
認定読解速度は、認定級を判定する、総合的な速度です。
スピードの単位(文字/分)はトレーニングでも表示される読書速度と同じですが、「読む」速度だけではなく、「解く」時間も含まれています。
算定読書速度は、普段の読書などで発揮される主観的なスピードです。トレーニングでも計測する読書速度(初見文速度)と比べてみましょう。1分間に600文字以上であれば、日本人全体の読書速度平均以上ですので、トレーニングの成果が出ているといえます。
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今後、読書をする場合、苦手なジャンルにも挑戦してみましょう。
*小学4年以下の場合、横書きも物語文が出題されることもあります。
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アドバイスや、初回・前回からの伸びを確認
結果に応じたコメント・アドバイスが書かれています。今後の目標設定の参考にしましょう。
また、平均や、初回、前回との比較も書かれています。伸びている項目があれば、トレーニングの成果が表れています。自分の自信につなげてください
結果が伸びづらい時期もありますので、トレーニングを継続し、次回の記録を高められるようにしましょう。
問題成績表で苦手を確認
問題成績表で、なにができなかったか確認しましょう。
並び替え・択一・穴埋め・要約のそれぞれの解答状況のバランスと得点が書かれています。
問1:並び替えで正解できていない場合…
全体の話の流れを掴みながら読むことが難しかったようですね。 全体把握力のトレーニングや読解チェックなど、初見文で、ある程度の長さの文章でのトレーニングを重ね、文章の流れ、情景をイメージしながら読むようにしましょう。
問2:択一、問3:穴埋め問題で正解できていない場合…
急ぎすぎてしまうと不正解につながる設問です。まずは本文を理解して読み、それから設問に移ることが重要です。
速解力チェックでは正解率を重視してトレーニング回数を重ねましょう。1回目で正解するように意識することも重要です。
また、日常的に文章を繰り返し読む習慣もつけ、理解しながら読むスピードを上げていきましょう。
問4:要約で正解できていない場合…
問題文の主題や段落ごとの要旨を理解するのが難しかったようですね。
問題をただ読み進めるのではなく、何が書いてあるのか、文章の全体の流れを意識しながら読むように心がけましょう。
理解力のトレーニングで毎回全問正解を目指していきましょう。
読解基礎力成績表でバランスを確認
読解基礎力のバランスを見ましょう。
解答状況を読解基礎力の5つの力である「全体把握力」「検索力」「思考力」「記憶力」「理解力」に分類し、それぞれのバランスが数値化して書かれています。
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速読解力検定【速解力】の級・段は履歴書に書ける?
自己PRや履歴書に書けるのはどの級・段から?
速読解力検定【速解力】で級・段が認定された方には、名前、教室名を記載した認定証書を発行します。
認定された級や段は願書や履歴書にも書くことができ、自己アピールなどに活用することができます。
どの級からでも履歴書に書くことができますが、読解速度の目安は学年や目的によって異なるので、目安表を元に、自己PRになると思う級・段の取得を目指してがんばりましょう。
段・級取得の目安
最難関レベルの学校の入試で実力を発揮できる速さは2級〜初段が目安です。段の認定はなかなか難しいため、数回受検する受講者も多くいます。
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成績優秀者とは?
成績表とともに、各学年の成績上位の方には成績優秀者表彰をお送りしています。(受検人数により対象は変動)また、各学年1〜3位の方にはメダルをお送りしています。
受検者の中でも特に速さ・正確さが優れていた証です。ぜひ面接等で自己PRとして活用してください。
速読解力検定【速解力】「認定証書」の有効期限は?
速読解力検定【速解力】の認定された級や段は、定期的に更新しなければならないものではありません。そのため、有効期限はありません。
2年以上受講していた方が、トレーニング終了後2年以上経ってから計測しても数値が維持されていたという結果もあります。
速読解力検定【速解力】のアピールポイント
面接で伝える際には、「読む」速さだけではなく、「解く」速さや正確さも認定基準になっていることも伝えましょう。また、「問題文の内容を理解しやすくなった」「記憶力の定着に役立った」など、学習でどのように役立ったのかをアピールするとよいでしょう。さらに、「集中力が身についた」「諦めない力が身についた」といった自身の変化があればぜひ伝えてください。
大学や就職面接の際には、自身の速読解力をどのような場面で役立てたいのか具体的に伝えましょう。
アピールポイント
・読むだけでなく、解く力も計測している
・トレーニング前から、どのくらい伸びたの自身の努力を伝える
・学習面でどのように役立ったのか伝える
・自身の変化について伝える
・入学・入社してから、速読解力をどのように活用したいか伝える
速読解力検定の受検内容
速読解力検定の実施団体
速読解力検定を実施しているのは、「速読解力講座」を提供している一般社団法人 日本速読解力協会です。※旧名称:日本速脳速読協会
1998年に設立され、2006年に「速解力検定」を開始。2022年に現在の「速読解力検定」の名称になりました。
速読解力検定【速解力】の受検内容
速解力 検定内容
構成 | 検定1 速解力(横書き) 検定2 速解力(縦書き) 各 文章1題、設問14問 ※必ず両方受検してください。片方のみの受検は結果の認定ができません。 |
---|---|
制限時間 | 各15分 |
問題文字数 | 各2,000~4,000文字程度 |
出題形式 | 並び替え、択一、穴埋め、要旨 |
受検カテゴリ | 学年により、出題される文章が異なります [ジュニア]小学2年以下 [ベーシックⅠ]小学3・4年 [ベーシックⅡ]小学5・6年 [アドバンス]中学1〜3年 [スタンダード]高校生以上 |
次回の速読解力検定の受検準備をしよう
受検前の心構えと学習計画の立て方
速読解力検定は、年3回実施しています。個人成績表に書かれている「今後のアドバイス」を参考に、次回の検定に向けて計画的に取り組みましょう。
受検前には、速読解力講座の通常の成績表も確認しながら、速さと正確さのバランスがとれるようにトレーニングしましょう。
実施日程
第1回 2024年5月1日~5月31日
第2回 2024年9月1日~9月30日
第3回 2025年1月5日~1月31日
※年度により異なる場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください
学習計画
2~3カ月前:速読認定(読み返しなし)で今の力を確認しよう
1カ月前:速解力検定演習を受けた後の読解速度を確認し、級・段の目標を決める
受検当月:受検日を決めて、当日まで苦手を克服できるようにトレーニングに取り組む
受検時の注意点
・なるべく読み返しをしないように集中して読む
・なるべく満点を目指す
・先に問題文を読む
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「速解力検定演習」で対策しよう
速読解力検定の前月には「速解力検定演習」を受検することができます。
検定当日は、緊張して焦ったり、いつも以上に読むことに時間がかかったりしてしまうかもしれません。リハーサルのような気分で受検してみることをおすすめします。
速読解力講座 速解力検定演習
速解力検定演習 結果
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正解率をあげられるようにがんばります!
みなさんの実力が発揮できるように応援しています!
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まとめ
速読解力検定【速解力】で実力をアピールしよう
- 級・段は総合160点以上で認定される
- 認定読解速度は読み解く速度、算定読書速度は普段の読む速度
- 履歴書にはどの級・段からでも書ける
速読解力検定【速解力】は必ず級・段が認定されるものではありません。まずは正答率をあげて、認定されるように速読解力講座でトレーニングしましょう。
「読解速度」は、一般には馴染のない言葉かもしれません。また、「速読」というとパラパラと読むものというイメージを持っている方もいます。速読解力検定【速解力】を自己PRとして活用する際には、「読み解く」速さであることや、どのように役立っているのか、これからどのように役立てたいのかも伝えると良いでしょう。
監修
安田 哲
一般社団法人 日本速読解力協会 理事
約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。
関連キーワード
[認定基準]
横書き・縦書き合計得点200点満点中
160点以上…認定
120点以上160点未満…準認定
120点未満…認定されません