澤口先生スペシャルインタビュー第二弾|速読は受験や将来に役立つ?
公開日:2018.11.29
最終更新日:2021.09.10
この記事は1866文字です。
約2分で読めたら読書速度1200文字/分。
脳科学者でありTVでも活躍する澤口先生に、速読が読書や将来にどのように役立つのかインタビューしました。
Q.読書について
読書習慣をつけることは大切だと思われますか?
小中学生での効果的な勉強法として「要約法(社説などの文章を読みそれを要約する方法)」があるくらいですから、読むことが小中学生でも有意義なことは明らかです。
澤口俊之先生
小・中学生におすすめの本を教えてください。
私の場合は、小中学生では昆虫関係の本や推理小説、あるいは夏目漱石や芥川龍之介などを好奇心にまかせて読んでいました。西田幾多郎の「善の研究」を読んだのも中3の時ですが、哲学に好奇心がなければ勧められる本ではありません。つまりは、「好奇心がもてる本(なるべくルビなどない、語彙も豊富な大人向け)」がお薦めです。
澤口俊之先生
Q.速読について
社会人にとって、文章を速く読めることでどのようなメリットがあると思われますか?
ただ、速読すると文章理解や語彙習得が低下することもあるので注意が必要です。しかし、速読の熟練者になればそうした低下は防げますから、中途半端な速読者ではなく、語彙を増やしつつ正確な文章理解ができる速読者になることが肝要です。
澤口俊之先生
澤口先生がどうやって速読を習得したのか教えてください。
澤口俊之先生
目標を持つことで成果は上がると思われますか?
澤口俊之先生
Q.受験生へのエール
速読を習得したいと思っているの受験生(中・高・大学受験)に向けて、エールをお願いいたします。
また、時にはあえて速読せずに熟読するということもあってもいいかもしれません。つまり「考えながら読む」ということです。推理小説や哲学書では「トリックを見破る」とか「哲学的思考や用語を追求する」といった要素が大きいので、自ずと考えながら読むようになります。受験での文章でもそうした文章があります。
速読者は「熟読も速読もできる」という大きな利点をもっていますから、その利点をぜひとも受験に活かしてください。
澤口俊之先生
まとめ
「速読と熟読ができる」速読の熟練者になる!
ただ、速く読むだけでは内容理解がともなわなかったり、わからない言葉を読み飛ばしてしまいます。澤口先生も「中途半端な速読者」ではなく、文章を読んできちんと理解することができる「速読の熟練者」になるよう語ってくれました。
まずは目標をもって、速読習得を目指しましょう。
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澤口 俊之 先生
脳科学者、脳科学評論家。
元・北海道大学大学院医学研究科・医学部教授。 専門は認知神経科学、霊長類学。