定期テストの対策って?スケジュールの立て方や科目別の勉強方法

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中学生になると定期テストがはじまりますが、どのように勉強していますか?
焦って一夜漬けで勉強していませんか?

中学校で実施される定期テストは、教科ごとの単元も複数にわたる上に試験範囲も広いので、日々の宿題や授業を聞いているだけで高得点を狙うことは難しいです。
中間テストは5教科ですが、期末テストになると副教科も加わります。

今回は、定期テストに向けた勉強方法を紹介します

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定期テストの勉強を始める前に

スケジュールを決め、目標を設定することで、定期テストの勉強を計画的に進めることができます。

定期テストの勉強を始めるベストな時期

定期テストの範囲はテスト期間の1カ月ほど前に発表されることが多いです。
発表されたタイミングからじっくりと勉強を始めると時間に余裕を持てて安心ですが、部活動などで忙しい場合は遅くても2週間前から勉強を始めましょう。
テスト1週間前は部活動も停止になることが多いので、その1週間前から手をつけられるところから勉強し始めると、テスト1週間前になって焦ってしまうという状況から回避できます。

ただし、「定期テストのための勉強」という特別なものが存在するわけではありません。
毎日の授業で扱っている内容がそのまま次の定期テストでも範囲になることがほとんどなので、日々の学習を丁寧に進めておくことが、定期テストに向けて必要なことの第一歩です。

スケジュールを立てる

テスト範囲が発表されて、勉強を始める時期を決めたら、テスト期間までのスケジュールを立てます。

部活動がある日でも、最低1時間は時間を確保できるように、1日の過ごし方の中で勉強に割ける隙間時間を考えてみましょう。
例えば帰宅後から夕飯まで、お風呂の前、いつもより少し早起きをするなど、1日の中で無理なく確保しやすい時間を見つけて、定期テスト勉強に充てるようにします。
土日は平日よりもたくさん時間がとれるので、時間を無駄にしないよう計画をしっかり立てます。

スケジュールを立てるときに一番大切なことは、確実に続けられるスケジュールにすることです。
せっかくスケジュールを立てても、続けられないとモチベーションも体力も低下してしまいます。

無理なく確保できる時間を見つけて、毎日続けることを心がけましょう。
無理して早起きをして体調を崩してしまってテスト当日に失敗するようなことがないよう、くれぐれも「無理なくできるようにする」ことが最優先です。

その意味でも、テスト勉強を早くから始めることに越したことはありません。
日頃から授業をしっかり聞いて、復習や予習をすること、授業中にテストに出ると言われた箇所はチェックしておくなど、日々の積み重ねも重要です。
テスト範囲が発表されてから焦ることがないように、日頃からスケジュールをイメージしておくと良いですね。

目標を決める

何事も目標を決めて挑むことはモチベーション向上にもつながります。定期テストも同じで、目標を立てることは勉強への姿勢や気持ちに大きく影響します。

「クラスで10位以内に入る」「英語を90点以上とる」「5教科合計で400点以上とる」など、自分が目指しやすい目標を考えてみましょう。
点数や順位などで目標が立てにくい場合は、「前回よりも〇点多く点数をとる」「漢字だけは満点をとる」「計算ミスは絶対にしない」など、視点を変えて目標を考えるのもおすすめです。

目標なく勉強をしていては、当日までモチベーションを維持することも難しいですし、達成感も感じにくいです。

目標を立てて自分を奮い立たせ、定期テストに挑みましょう!

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定期テストまでのスケジュール

中間テストと期末テスト、スケジュールの立て方の違いは?

中間テストは英語・数学・国語・理科・社会の5教科が一般的なので、期末テストに比べて教科数も少ない分、1教科に充てられる勉強時間は多いです。
試験範囲も狭いので、テスト範囲が発表されてから本格的に勉強を始めれば、高得点をとることも可能です。

中間テストに比べて期末テストは、5教科のテスト範囲が中間テストよりも広くなって、保健体育・芸術・技術・家庭科・情報といった副教科も加わります。
そのため、1教科にかける勉強時間を確保することが中間テストよりも難しく、より計画的に勉強することが重要になってきます。

テスト3週間前からのスケジュール

テスト範囲が発表されるのは1カ月ほど前が多いとお伝えしましたが、発表されてから勉強に取り組むためのスケジュールをご紹介します。
基本的には中間テストも期末テストも同じように進めていきますが、期末テストでは副教科が追加されるので注意してください。

テスト3週間前

テスト範囲全体を改めて見直します。
教科書や問題集を解きながら、「覚えていない」「解けない」箇所をチェックして、できなかった理由や原因を考え、対策を練ります。
まずは暗記系以外の英語・数学の基礎問題の復習から始めるのが良いでしょう。

部活動が忙しくて時間をとりにくい人は、「スケジュールの立て方」でご紹介したように、隙間時間を見つけて自分が理解できていないところを把握しておきます。
事前に把握しておくことで、テスト勉強に時間が割けるようになった時に、勉強を効率的に進めることができます。

テスト2週間前

先週の段階で「覚えていない」「解けない」とチェックをつけたところを復習しながら、理解できている単元については演習問題を解いて、応用にも対応できるようにします。
その際に間違えたり解けなかったりした問題をチェックして、先生に質問するなどして理解できるようになるまで解き続けます。

2週間前からは、暗記が必要な国語・理科・社会の勉強も始めていきます。
暗記系教科でも問題を解く必要がある単元もあるので、こちらについても「解ける・解けない」をチェックしておきます。

2週間前でも部活動があり忙しいことがほとんどです。
3週間前と同じように、1日の中で確保できる時間を見つけて、テスト勉強を始めてください。

テスト1週間前

テストまでいよいよ残り1週間です。
今までの2週間で勉強してきた内容がしっかりと理解できているかを確認するタイミングです。
部活動も活動停止になるので、放課後などはテスト勉強を中心に時間を充てるようにします。

英語と数学は改めて演習問題を解き、不明点を解消できるようにします。
国語・理科・社会についても、演習問題を解きながら、漢字や用語などの暗記も進めていきます。

また、期末テストの場合は副教科の勉強を遅くても1週間前から始めてください。
基本的に暗記がメインですが、暗記量が多い場合は時間がかかります。暗記をする際は読むだけでなく、書いたり、声に出して読んだりして、アウトプットして覚えていく方法がおすすめです。

テスト前日

いよいよ明日からテストが始まりますので、まずは体調管理に努めましょう。
夜遅くまで勉強をして寝不足で朝を迎えたという状態では、ベストの状態でテストに挑めません。

テスト前日は苦手な教科や間違えやすい問題などを復習して、不安な気持ちを少なくしましょう。
テスト当日に早く起きることができるのであれば、暗記した内容をアウトプットしたり、計算問題や長文読解に取り組んだりするのも良いですね。

教科別の勉強法

最後に教科ごとの勉強方法をご紹介します。
特に苦手な科目においてはどうやって勉強したらいいかわからずに後回しにしてしまいますよね。

ぜひ今後の参考にしてみてください!

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英語

英語で確実に点数をとるためには、まずは英単語を正しく覚えて、書けるようにすることが重要です。
次に教科書の本文の意味と、キーセンテンスを理解していきましょう。
暗記する時間やタイミングを決めて、計画的に学習していくことをおすすめします。

国語

国語は漢字や古文単語といった暗記をする範囲と、文法や読解といった思考が必要になる範囲に分かれます。
定期テストに向けて、まずは文法や読解といった思考が必要になる範囲の勉強から始めて、暗記が必要な漢字や古典単語はテスト勉強後半で対策をしていきます。

数学

数学は公式を使って正しく解くことで理解が深まる科目です。
わからない部分をそのままにしておくと、演習問題に進めることができません。
公式を理解して使えるように、例題や問題を何度もたくさん解いて、復習を繰り返していきましょう。

理科

理科も国語同様に暗記をする範囲と思考する範囲に分かれます。
思考する範囲では、公式を用いて解く部分もあるので、数学と同じように例題や問題集を何度もたくさん解いて、復習を繰り返していきます。

社会

暗記がメインの教科ですが、ただ覚えるだけでなく背景や時系列も合わせて覚えることが大切です。
キーワードとバックグラウンドを同時にイメージしながら覚えられるので、流れなどをつかみながらスムーズに覚えることができます。

まとめ

定期テストを計画的に進めると、効率よく点数向上を目指せる

  • 定期テストに向けてスケジュールと目標を必ず立てる
  • 定期テスト3週間前から範囲などを決めて計画的に勉強を進める
  • 教科別の勉強方法でポイントをおさえながら対策をする

定期テスト範囲が発表されたタイミングで勉強を始めると、スケジュールや気持ちに余裕を持つことができます。でもなかなか予定通りに進まないこともあるので、日頃からの授業への姿勢や予習・復習、苦手な部分を把握するという意識も大切です。
日常の習慣と定期テストへの対策を計画的に行うことが、点数を伸ばすポイントです。

一般社団法人 日本速読解力協会 理事 安田 哲

監修

安田 哲

一般社団法人 日本速読解力協会 理事

約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。

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