勘に頼らない!現代文の解き方に必要な力と読み方のコツ

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現代文の解き方がわからない、点数が安定しないと悩んでいませんか?
現代文は勘やセンスではなく正しく読み解くためのポイントがあるんです。
センスがないから…と諦めるのではなく、ポイントを押さえて入試などで点の取れる科目にするコツをつかみましょう。

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現代文の問題が正しく解けない原因は?

現代文で点が取れないのは、「国語のセンスがないから」「読書が苦手だから」など、感覚的なものが原因と考えるかもしれません。
現代文で点が取れる人の中には、無意識のうちにポイントをつかんでいる人もいますが、本当の原因は、正しい問題の解き方を知らないだけかもしれません。

なぜ現代文で点がとれないのかを確認していきましょう。

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学年相応の語彙が足りない

現代文だけでなく、問題や文章を読むにはその内容に関する、ある程度の語彙を知っている必要があります。
特に大学受験に出題されるような現代文では、日常生活では聞き慣れない言葉も頻出します。

まずは自分の学年に合った語彙を学習し、さらに模試や過去問題などで知らない言葉が出てきたときには、しっかり意味を調べることで語彙を増やしていく習慣をつけましょう。

客観的な視点で読み解いていない

読書をするときには、自分が物語の主人公のようになって『主観的』に読むことも楽しみの1つです。しかし、現代文の問題を解くには『客観的』に読む必要があります。
自分の感覚や感想で読んでしまっては、正しく読み解くことはできません。

「読書」と現代文などの問題を解く「読解」は別の読み方をする必要があります。
その違いを意識したうえで、現代文の問題を解くときには、筆者の考えや登場人物の心情をしっかり捉えながら読むことが大切なのです。

接続詞や指示語を無視している

読解をするためには自分の意見や感想ではなく、筆者が何を伝えたいのかを正しく読み解く必要があります。
そのポイントの1つが「接続詞」です。接続詞に注目すると、その文章が持つ役割が見えてきます。

接続詞の役割例

・だから、よって…原因や結果を表す(順接)
・しかし、でも…前の分と後ろの分が反対の意見や、筆者の意見を表す(逆説)
・さて、ところで…これまでの本題から外れたり、話を本題に戻したりする(転換)

さらに、「これ」や「それ」などの「指示語」もポイントの1つです。
指示語が指しているものを押さえることは、 文章を正しく理解するのに役立ちます。言い換えれば、指示語が指すものを誤って理解すると、正しい答えを導けません。

このように、短い接続詞や指示語にもしっかり意味があることを認識し、入試などでは印をつけるなどして必ず注目しながら問題を読み解く習慣をつけましょう。

現代文を読み解くコツ・必要な力

現代文の問題を正しく読み解くための具体的なコツや必要な力を確認しましょう。
なんとなく…ではなく、明確にコツをつかむことで正答率も変わってきますよ。

問題のパターンに注目する/接続詞や指示語を意識する

問題文を読みはじめる前に、どんな問題があるのかを確認しておきましょう。

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問題には「理由について聞いている問題」「筆者の考えを聞かれている問題」などのパターンがあります。
文章を読み始める前に問題を確認しておくことで、どのポイントに注意して読むべきかが見えてきます。ポイントが見えたらその箇所に注意しながら読み、問題文に線を引くなどすると、後から問題を解く際に読み直す時間を短縮できたり、問題に取り組むのに余裕ができたりします。

問題のパターンを把握できたら、次は文章中の接続詞や指示語を意識します。
接続詞であれば、「どのような役割のものか」「話が切り替わる合図になっていないか」などを確認し、指示語であれば「何を指しているものか」に注目して読み進めると良いでしょう。
さらに、はじめに問題のパターンを把握していれば、読み進めている中で解答が見つかることもあります。

論理力を鍛える

現代文の問題を解くには「論理力」が必要です。では、論理力とは何でしょうか。
現代文の読解における論理力とは、文章中の内容とその論理関係(つながり)を見つける力のことです。

文章の中で「~だから~だ」というものがあれば、その文章は因果関係を表していて、それを把握できる力が論理力の1つです。
また、この論理力は自分の解答が矛盾していないかを確かめる際にも役立ちます。
こうした論理力を鍛えるには、文章の型を見分けるためのトレーニングが不可欠です。

現代文の記述解答のコツ・必要な力

現代文の中でも特に苦手意識が高くなるのが記述問題ではないでしょうか。
問題文を読んだり、ほかの問題を解いたりするのに時間を取られてしまい、諦めてしまうという人も多いと思います。
記述解答なんてどう対策すればよいのか…と途方に暮れる前に、ポイントを意識することからはじめてコツをつかんでしまいましょう。

自分の考えを表現する力を磨く

記述問題でポイントになるのは、「自分の考えを表現する力」です。
問題によっては文中から該当箇所を抜き出すのではく、自分の言葉で書くよう指定されることがありますが、そのためにはある程度の語彙も必要です。
また、記述問題には文字数の制限があるため、自分の考えを簡潔に要約する必要があります。

記述問題の傾向は、志望する学校の過去問題などである程度つかめるでしょう。
演習を繰り返すことで、要約も短時間でできるようになってくるはずです。

解答が文章と論理的に矛盾していないかチェックする

記述問題のもう1つのポイントは、問題文と自分の解答に矛盾がないことがポイントです。
読み返してみると、意外と自分の思い込みや解釈で書いてしまっていて、問題文の内容と論理的に矛盾していることがあるものです。

自分の解答を客観的にチェックできるかどうかもポイントです。
慣れないうちは、問題文の該当箇所に線を引くなどして、自分の解答と論理的に矛盾がないか、解答を終了する前に必ず確認しましょう。

誤字や主語と動詞の関係が正しいかをチェックする

意外とチェックが漏れてしまうのが誤字です。
小さなミスでも減点対象になり、入試などでは1点の差が大きく影響することも頭に入れておきましょう。

また、主語と動詞は正しい関係になっていますか?
これは日本語の特質でもありますが、主語と述語の間にいろいろな言葉が入ってしまうために主語と述語が離れ、結果、関係が誤っていることに気づけないことが多くあるのです。

例)私の特技は、小さいころから習字をしているのできれいな字を書きます。

なんとなくわかるけれど、主語と述語を抜き出してみると「特技は書きます」となって意味が通じなくなっているね。

こうした間違いに気づくには、記述問題を書き終えた後で、もう1度はじめから読み直すようにしましょう。
自分の解答を客観的にチェックすることが重要なポイントですよ。

現代文を解くのに必要な力を効率的に鍛える講座

現代文の問題を解くには、まず自分の苦手ポイントを確認し、それに合った学習を進めることが大切です。
自分の苦手ポイントがよくわからず何から手をつけたらよいかわからない…という人には、必要な力を効率的に鍛えられる講座の受講がおすすめです。

国語の問題を解くのに必要な語彙・文法・論理力を総合的に鍛える「新国語講座」

新国語講座では、学年に合わせた「語彙力」「文法力」「論理力」を効率よく体系的に鍛えることができます。
国語はすべての教科に必要な力です。国語に必要な力を鍛えて、現代文やそのほかの教科も効率的に学べるようにしましょう。

新国語講座監修
柳生好之先生

早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。リクルート「スタディサプリ」現代文講師。難関大受験専門塾「現論会」代表。
東進ハイスクールなど大手予備校勤務やZ会東大京大コース問題制作を経て、リクルート「スタディサプリ」に参加。
東大・京大・早大・難関国公立・私立大・共通テストなどの受験対策講座を多数担当している。

まとめ

現代文が解けない原因を明確にして、正しく読み解くコツを押さえよう!

  • 接続詞や指示語など細かいところにもヒントが!意識的にチェックしよう
  • 自分の考えを表現するために、語彙や要約する力を鍛えよう
  • 自分の解答のつじつまが合っているかを客観的に確認しよう

現代文に限らずどの教科においても、まず苦手の原因を探ることで取り組む意欲が変わるはずです。
特に国語に関する学習は、成績に変化がでるのに時間がかかる教科。ほかの教科に注力せざるを得ない入試直前などではなく、早いうちから取り組んでほかの教科も効率よく学習できるようになりましょう。

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