「新語」に「流行語」…よく聞く新しい言葉の意味は?

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「新語」や「流行語」という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。
毎年年末になると「新語・流行語大賞」が発表されますよね。

ですが、意味を知らない方もいるのではないでしょうか?
この記事では、新語と流行語の違いや近年発表された新しい言葉とその意味について紹介します。

新語や流行語とは?2つはちがうもの?

新語と流行語って似ているような気がしますよね。
2つは違う意味を持つ言葉なのでしょうか。それぞれの定義や特徴を見てみましょう。

新語と流行語の定義

広辞苑で、新語は「新しく作られ、または使われだしたことば。新造語。」とされています。
一方、流行語は「ある期間、興味を持たれて多くの人に盛んに使用される語。」となっています。

新語はその言葉自体が今までになかったり、違う意味で使われるようになったりする言葉を指すものです。新しい外来語も新語となります。
対して流行語は既存・新出に関わらず、多くの人が使用した言葉という違いがあります。流行語が定着して新語となる場合もあります。

出典:広辞苑

新語や流行語は常に変化する

新語や流行語はその時代に起きた世の中の出来事などによって常に変化します。
そのため自分の世代では使われていなかった意味や言葉が新語として後から出たり、自分の世代で流行語として使われていた言葉が後の世代では使われなかったりなどします。
子どもが突然インターネットで覚えた言葉を使って驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか。

「一生」という言葉は次のように新語として話題になりました。

いっしょう【一生】

[一]生まれてから死ぬまでの間。生涯しょうがい。「幸福な―・―の お願い〔=一生で一番大切な お願い。大げさに言うことも多い〕・〔副詞的に〕―忘れない・そんなにテレビが好きなら、―見ていなさい」
[二]⦅副⦆〔俗〕ずっと。「きょうは ねむくて―ねてた」〔二〇二〇年代に広まった用法。現在や過去のことにも使えるところが[一]と ちがう〕

なるほど、一生が『ずっと』という意味になるのはなんとなくわかるなぁ。
これまでの意味と使い方がちがうのは、現在の事柄にも過去の事柄にも使われることなんだって!

若い世代では「一生」は新しい意味の「ずっと」で使用することが多いかもしれませんね。

あなたはどのくらい知っている!?「新語」の意味

新語や流行語は毎年さまざまな言葉が選出されていますが、今回は2020年以降に選出された「新語」の中からクイズに挑戦!あなたはいくつ知っていますか?

新語クイズ第一問

ガクチカ

学校の近くに住むこと
学校の地下
学生時代に力を入れたこと
解説
学生時代に、学業、サークル活動、アルバイトなどで、(とくに)力を入れたこと。多く、就職のための、面接の場面や、エントリーシート(=学生が雇用主がわに提出する身上書)で話題になる。
《由来》「学生時代に力を入れたこと」の「学」と「力」の先頭二字を組み合わせて「ガクチカ」と略したもの。ひらがなや漢字では書きあらわされない。
引用:三省堂辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2022」

新語クイズ第二問

Z世代

1990年代後半~2000年代に生まれた世代
2010年~現在までの世代
これから先の未来の世代
解説
生まれたときから、あたりまえのようにインターネット環境が整っていて、情報を得たり、価値観を形成する際のよりどころとするところに特徴がある。デジタルネイティブ。ジェネレーションZ。
引用:三省堂辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2021」

新語クイズ第三問

優勝

第一位で勝つこと
最高なこと
すぐれたものが勝つこと
解説
大満足(な体験を)すること。最高なこと。「おでんと酒で━」〔二〇一〇年代に広まった用法〕
引用:三省堂辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2020」

何問正解できましたか?
「Z世代」はメディアでよく使われるようになりましたが、実際の意味を問われると迷った方もいるのではないでしょうか。
若い世代には当たり前の言葉もあるかもしれませんね。

言葉の意味や語彙は時代と共に変化する

文法的に正しくなくても、新しい使い方として辞書などに掲載される言葉があるように、言葉の意味や語彙は時代と共に変化します。

言葉の変化=語彙の変化

言葉は個々の単語を指すもので、語彙は個々の単語ではなくその集合をあらわす言葉です。
そのため言葉が変化する=語彙も変化しますが、言葉や語彙の習得はその人が育つ環境などに影響されます。
普段は知っている言葉や語彙を使って会話やコミュニケーションをとるため、状況や場合によって使い分けることで、相手に自分の考えをより深く理解してもらえる可能性が高くなります。

言葉や語彙を習得するには、経験や人とのコミュニケーションはもちろん、幅広いジャンルの読書をすることも方法の一つです。

本来の正しい言葉の意味を知ることの重要性

言葉や語彙は時代の中で変化しますが、入試などで問われるのはやはり本来の言葉の意味が主です。
社会人になってからも、資料や文書などでは本来の言葉の意味が用いられる場面が多くあるため、しっかりと学習し習得する必要があります。

また、言葉の意味がわからなければ文章や問題の理解ができません。つまり読解力にも影響があるのです。
本来の言葉の意味を習得することは、入試などで有利な力になります。

語彙を学ぶのにお勧めの講座

幅広いジャンルの読書をしたり、いろいろな人と接したり、経験を積むことで語彙は増えますが、現状の生活ではなかなか難しい、子どもの語彙を増やす方法が分からないと思う人も多いのではないでしょうか。
そんな方には語彙の習得に役立つおすすめの講座があります。

新国語講座

新国語講座は、すべての教科の土台となる国語力の中でも「読解力」を体系的に鍛えることに焦点を絞り、語彙・文法・論理力を鍛えることができます。
語彙コンテンツでは、テスト・入試でよく使われる語彙に絞り、Gakken各書籍より、小学生1200語、中学生1800語、高校生2000語、累計5000語の学習をします。

まとめ

新語や流行語の意味は時代と共に変わっていく

  • 「新語」と「流行語」は似ているけれど違う意味を持つ言葉
  • 「新語」は新しく造られる言葉、「流行語」はある期間に盛んに使われる言葉
  • 時代と共に変わっても、本来の言葉の意味を知ることが重要

新語や流行語で言葉や語彙が変わっても、本来の意味がなくなってしまうわけではありません。しっかりと本来の意味を理解したうえで、新語や流行語の意味も取り入れていきましょう。

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