速読の歴史 〜あの人も速読家?!「司馬遼太郎」編〜
公開日:2018.10.24
最終更新日:2024.11.13
この記事は1397文字です。
約1分で読めたら読書速度1200文字/分。
日本を代表する歴史小説家 司馬遼太郎。彼は速読家として知られています。
今回はそんな司馬遼太郎の速読のエピソードや作品についてご紹介いたします。
司馬遼太郎とは
1923年8月7日‐1996年2月12日
大阪市出身の日本を代表する歴史小説家。
産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。
1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。
その他の代表作『燃えよ剣』『坂の上の雲』。
速読ができたかもしれない!?エピソード
エピソード2
彼の代表作の1つでもある『竜馬がゆく』を書くとき、古本屋でトラック1台分の本や資料を買ったという有名なエピソードがあります。
出版された作品の量もとても多いですから、そのことからも本を読む速さと記憶力は相当のものだったそうです。
このことから実際のところはわかりませんが、1分間に1万字以上のスピードで読んでいたといわれています。一般の読書速度の平均が1分間に500文字くらいなので、相当なスピードですね。
彼の知的好奇心の強さで、小さいころからたくさんの文字にふれ、自然と速読が身についたのではと言われています。
司馬遼太郎オススメの本
小学生や初心者向き
『二十一世紀に生きる君たちへ』(世界文化社)
日本の行く末を思い、1987年・1989年に小学校5・6年生の国語教科書のために書かれた作品。
「子どもは何をしなくてはならないのか?」「人は何のために生きるのか?」その答えを、21世紀に生きる子どもたちに語りかけます。
中学生以上向き
『燃えよ剣』(新潮文庫)
幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでにかたくなな生涯を描く。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、生来のケンカ好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、己れも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。
いかがでしたか?司馬遼太郎はおそらく元々速読ができたわけではなく、今までに人の何倍ものたくさんの本を読んできたことで、これほどの成果を生んだのですね。
速読は勉強だけでなく、スポーツなどあらゆる面で速読は有効です。また社会人になっても資料を読んだり、様々なビジネスシーンで活かすことができます。
これを機会に、司馬遼太郎の小説をぜひ読んでみてくださいね。
エピソード1
ある友人と家で話していたとき、その友人がコーヒーを1杯飲み終わるうちに、会話しながら文庫本くらいの大きさの本を読み終えた。